ホームランにはバレルゾーン
「バレル」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
直訳すれば「樽」や砲台の「筒」を意味する言葉です。
そんな「バレル」という言葉がメジャーリーグで頻繁に述べられるようになっているのはご存じでしょうか。
バレルゾーンとはホームランになる確率が高い打球の初速と角度を示したゾーンのことです。
上の図にあるように、打球速度が160km/h以上で打球の角度が30度前後あればホームランになる確率が極端に上がるゾーンをバレルゾーンと呼んでいます。
バレルゾーンに入った打球は下記のように50%を超える確率でホームランになっています。
こういったデータを取り入れた情報を元に野球を行っていく考え方を学んでいくことも大切ですが、データをとろうにも容易にできることではありません。
この情報から日本人の野球選手が学ぶべきことがあります。
それは
フライを打てないことにはホームランを打つことができないこと
です。
そして、
ホームランにはホームランの打ち方があること
です。
ホームランは天性の才能がなければ打てないものとされ、才能がないものには練習をする機会すら与えられません。
しかし、ホームランは練習で打つことができるようになります(『ホームランは練習して打つもの』)。
ホームランには紛れもなく打ち方があります(『ホームランの打ち方』)。
ホームランを打ったことがない人は、ただ練習をしていないから打てていないだけです。
練習をした上での適した人と適していない人がいるのは事実ですが、多くの野球選手はその土台にすら乗ろうとしていません。
そんな事実をバレルゾーンから日本人は感じ取るべきではないでしょうか。
とはいえ、メジャーで流行ったことはいづれ日本に導入されるので、日本人の野球環境が変わることもそう遠くはないのでしょう。