バッティングと薪割り
突然ですが、
薪割ってやったことありますか?
昔は暖をとるために行っていた薪割、現代で行っている人なんてほとんどいないでしょうね。
やってみると分かりますが、意外と上手に薪を割るというのはコツが必要です。少し難しい。
でもこの薪割の動作が、バッティングの極意の感覚をつかむのに適しています。
餅つきでもいいのですが、餅つきも最近ではやらなくなってしまいましたね。
薪割にしても、餅つきにしても、何がいいのかというと、
先端が重いものを振りかぶって振り下ろす
という動作をしている点です。
振り下ろす時の、コントロールの制度や、振り下ろす力加減等も、先端が重いもので行うと微調整が難しくなります。
この動作の代表格が薪割りや餅つきです。
この先端が重たいモノを振り下ろすという動作は、打者にとって筋肉のトレーニングにもなるほか、行為そのものが実は、バッティングそのものなんです。
バッティングにおいても構えたところから、一直線にグリップが顔の前を通過してフォローを迎えると振り下ろしたような形となります。
この形でバットスイングをするととても奇妙な動きに感じるかもしれませんが、いざボールを捉えようとするととても綺麗なバットの軌道になります。
この辺のことに関しては過去の記事『「スイングをタテに振りながらヘッドを下げる」が打てるバッターの条件』で詳しく記しているのでご覧になってください。
スイングの確認方法
野球経験者の多くは、理想のフォームを求める時に、よく打てた時のフォームを真似して練習することが多いです。
しかし、その時の意識と、今の意識は全く異なる上、身体の創りというのも異なっているため、同様の結果が得られることは、ほとんどありません。
体も意識も全く違う中で、当時のよかった時のフォームをチェックしても何の意味もありません。
そんな時間があったら、今の自分にどうしたらいいのか聞く自問自答の時間を設けるべきだと思います。
この理想と現実のギャップを埋めるためには、自分が思っている以上の、大げさなことが必要です。
大げさにやることのメリットは
変化がわかるようになる
ことです。
微調整といえば聞こえはいいかもしれませんが、多少の変化を身体に与えたところで、今までの癖というのは簡単にはぬけません。
大胆な変化を与えることで、その変化を感じ、その後に調整していくが大切です。そしてこの確認作業を繰り返し続けるで、徐々に打てるようになっていくのだろうと思います。
薪割りや餅つきは肩周りの動作としては非常にバッティングフォームの理想に近い感覚が得られるのではないかと思います。
一度機会があれば練習に取りいれてみてください、だまされたと思って。