サボる選手ほどうまかったりする
よく指導者がこんなことを言っているのを聞いたことはありませんか?
・バネある選手なんだけどなぁ
・走らせれば陸上選手より早いんだけどね
・ウエイト大好きでスクワッットはチームトップの選手だ
控えの選手に限ってこんなこと言われていないでしょうか。
指導者の中で、下半身の強化を促すことが大好きな方がたくさんいらっしゃいます。
しかし、先ほど上げたような選手は、いくら身体能力が高くても試合に出られることはないでしょう。
なぜなら、
結局大切なことはバッティングの良さだから
です。
つまりは、バッティングに必要な下半身の強さをもった選手だからです。
その結果、現実では全く練習しないような選手が「エース」や「スラッガー」といった例が後を絶ちません。
人間の能力というものは、我々が思っているよりも偉大なものです。
見た目がムキムキのマッチョになったからといって、弱くなったと捉えることができます。
筋肉が邪魔をしてしまい動きにくい身体になった結果、野球選手として下手になればそれは「弱い」と言っていいでしょう。
基礎体力はあるのに野球ではイマイチな選手、反対に基礎体力は弱く練習はサボるのに試合では活躍する選手がいます。
こんな現実が存在しています。
そんな現実を深く受け止めて「なぜそんな事態が発生するのか?」を素直に捉えて検証することが今の野球界には必要不可欠です。
あなたの身体の能力というのは計り知れません。
足りないのは「筋肉」の量ではありません。
自分のエネルギーを上手く伝えるための身体の使い方です。
そして、それを実現するための「考え方」と検証し続ける「精神力」です。
今一度、「下半身の強さ」とは何なのか、自分で考えてみてください。
合わせて以下の記事もご参考にしてください。
◆『野球選手としての「強さ」の定義~トレーニングでどう強くなりたいのか~』
◆『スクワットVSうさぎとび~野球に必要な足腰のためにはどっち?~』
◆『冬場のただの走り込みを辞めましょう。~”下半身をでかくしろ!”は大嘘~』
◆『「ランニングは基本だから」という本当のところ』
◆『野球選手にとって必要な走り込み方』
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