野球選手にとって必要な下半身の強さとは
野球選手の多くは、ランニングや筋トレを通じて、とにかく下半身を強化しようとします。
とくに冬場のトレーニングは走り込みがメインになるチームがほとんどではないでしょうか。
しかし、野球選手のほとんどは、
下半身の強さの捉え方を勘違いしている
ことに気づいていません。
バッティング、ピッチングにおける下半身の強さとは、「スクワット」や「レッグプレス」、「レッグエクステンション」などの力、ジャンプ力、脚力、走る速さのことではありません。
野球選手にとって重要なことは、
バットを振る時に、どれだけ効率よく(下半身でロスなく)、ボールに伝達できる使い方が出来るか
ということです。
つまり、インパクトの瞬間にどれだけ大きなエネルギーを伝達することができるのかということです。
それが投手であればリリースの瞬間にどれだけ大きなエネルギーを伝達することができるかです。
そのためには
一つ一つの筋肉を鍛えることは逆効果で身体の使い方を学ばなければいけない
ということに注目する必要があります。
つまり、
野球選手にとって必要な下半身の強さとは、身体の使い方を上手くすること
です。
重いものを持ち上げられるような力が野球選手に必要ではありません。
効率よく最終目的に力を伝達する身体の使い方をすることこそが野球選手にとっての必要な体の強さです。
人間が身体の使い方を習得するためには、野球界で一般的にやっているような上記したトレーニング方法では実現できません。
習得できないばかりか、疲労がたまる一方で、無暗に故障のリスクばかりを高めているだけです。
得られるものといえば根性ぐらいと言ってもいいでしょう。
純粋に野球選手として上達したいのであれば、今すぐランニングや筋トレなんてさぼってしまっても関係ありません。
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