スクワット VS うさぎとび
足腰を鍛える方法として昔から言われているうさぎとびと、アメリカから入ってきた科学的な根拠を持ち合わせた筋トレの中の筋トレことスクワット。
果たしてどちらが野球選手にとっていいのでしょうか??
何か構図としては アメリカ VS 日本 のような感じになっていますが、実際のところどうなのでしょうか。
はじめに答えをいってしまおうと思います。
それは、
どちらもダメ
です。
そろそろ、野球肩革命所の記事に慣れてきた方は、大方予想がついてくると思います。(まだ見てない方は記事の最後におススメする記事をご覧ください)
なぜ、どちらも野球選手にとってはよくないのでしょうか。
野球するなら野球のプレーの中で
なぜ、「スクワット」も「うさぎとび」もよくないのかというと、簡単な話で、
野球の技術を向上するのだから、足腰を鍛えるのも野球のプレーの中で行うことが一番
ということです。
スクワットの選手やうさぎ跳びの選手になるわけではありません。
また、専門的な話で言うと、運動形態が実際のプレーの動きとは異なるので、神経伝達のことを考えても「スクワット」や「うさぎとび」のようなトレーニング関係はほとんど無意味だと思います。
プレー中の筋肉の運動形態は、伸張反射やSSC(ストレッチショートニングサイクル)などを含む様々な反射によって行われています。
しかし、うさぎ跳びを含む、スクワットなどの運動はこれらの神経系の動きを全く無視した動作です。
つまり神経の伝達等の回路に不具合が生じます。
この回路の不具合が原因で、肉離れなどの怪我を引き起こしています。
つまり無意味な練習で、怪我の可能性を高めるというかなりドMなトレーニングをしてしまっています。笑
とはいえ、練習メニューとして組まれてしまったら避けようがないというのが現実的なことだと思います。
ではそんなときにどうしたらいいのかお伝えします。
どうしてもスクワットを避けられない時にすること
なかなかチームで同じ動きをさせられることの多い日本の野球では、意味がなくてもやらなければならないことはたくさんあります。
やらないものなら、チームでの立場をどんどんと失っていくでしょう。
では、「スクワット」や「うさぎとび」をどのように改良すれば、意味あるものとなるのでしょうか。
どちらのメニューを行うにせよ、考え方一つで無意味なものとなるか、意味あるものになるのかは変わってきます。
うさぎ跳びにしてもジャンプして着地した瞬間にすぐにまた跳ね、膝が折れきって、膝自体がつま先よりも前に出ないような飛び方をすると効果的です。
ハムズトリングス(太ももの後ろ)をたくさん使って、筋肉の運動形態も反射が生まれます。
スクワットも同様にやりましょう。
これはせめてものしのぎ方なのですが、一番やってはダメなのは、無意味だと決めつけてしまい、だらだら手をぬいてやることです。
だらだらやるとスクワットにしても膝がつま先よりも前に出てしまったり、太ももの前に力がこもってしまったり・・・などなど神経的な部分でスポーツのプレーの形には程遠くなってしまいます。
こういう形での練習は弊害にしかならないため、やらないほうがメリットがでます。
つまり先ほども言った、無意味な練習で、怪我の可能性を高めるというかなりドMなトレーニングをしてしまっている状態です。笑
このように練習も取り組む姿勢で、非合理的な練習方法もメリットを見出せるような考え方が大切だということです。
ただただ意味がないからやりません、ではうまくはなりません。
指導者だけに任せるのではなく、自分の頭もつかって練習にとりくみましょう!