野球界の努力は花開かない。
野球界では大昔から今までこのような考え方が信じられてきていました。
その考え方とは
・練習は嘘つかない
・頑張ればいずれ花開く
というものです。
これは野球界に関わらず、日本人の生き方として素晴らしいと考えられているので、心の底から信じている人がたくさんいるのではないでしょうか。
そのため、当たり前すぎて考えたこともないかもしれませんが、これらの考え方は本当に正しいのでしょうか。
全くの間違いではないにしても、多くの人にとっては当てはまらないと考えるのは私だけではないでしょう。
現実を見れば事実は簡単に分かります。
私も現役時代には「練習は嘘つかない」、「頑張ればいずれ花開く」と信じ、毎日練習し、休みの日さえも練習していました。
そのおかげなのか(今思えばもっと方法はあった)、甲子園に2度出場し、アマチュア野球で全国優勝を果たすメンバー入りをすることができました。
しかしプロ入りすることは叶わず、故障によって野球人生を終わることになりました。
これは「プロ野球選手になること」を目的に練習をしていたのだとすると結果は失敗です。
つまり
練習は嘘をつき、頑張っても最後まで花開かなかった
ということです。
私だけの経験だと信用が薄いかもしれませんが、周囲の人間を見れば答えは分かるはずです。
いくら頑張って練習をしても野球選手として失敗に終わる人は後を絶たない上、プロまでいける人はほんの一握りであることを考えれば、大半の野球選手にとってはこれらの考え方は当てはまらないことになります。
ここで人間として生きていく上で必要なことなのかどうかは別問題として考えてください。
野球関係者が現実を見つめ直すきっかけになるために、あえて強めの言葉を使用していますが、練習は嘘をつくという前提で練習内容を考えることをおススメします。