野球選手の練習を無意味にしてしまっている大きな問題
最近では、野球選手の練習やトレーニングに医学的な見地から医者やトレーナーが伝えた情報や知識を基本としていることが増えてきています。
しかし、野球選手及び野球関係者の大半が気づいていないことがあります。
その気づいていないこととは、
医学的な見地や根拠は間違ってはいないものの正解であるわけではないということ
です。
それにも関わらず、権威ある人(医者や有名なトレーナー)が言ったことは全て鵜呑みにしてしまっている傾向が強い業界です。
聞いたことをやってみる・・・という姿勢は間違いではなくとも、ある大切な行動が抜け落ちてしまっています。
それは
自分自身で検証してみること
です。
検証とは、
何らかの目的をもって始めたトレーニングや練習が本当に効果があるのかどうか確認すること
です。
つまり、検証できないような練習は本当に効果があるのかどうかも判断できません。
例えば、野球界で当たり前のように語られる「投手は走りこんで下半身を鍛えると体力がつく」や「投手は走りこむと下半身が安定するため投球に力がつく」といったものが事実であるのか検証したことはあるでしょうか。
走り込みをすることで下半身の筋肉が大きくなることは事実でしょう。
しかし、下半身の筋肉がつくと本当に投球できるイニング数が増えるのでしょうか?
下半身の筋肉が大きくなると力強い投球ができるようになるのでしょうか?
仮に走り込みをやり始めたタイミングで、投手としての体力がつき、力強い投球ができるようになったとしても、本当にそれは走り込みによって得られた効果でしょうか?
間違いなく「走り込み」しか練習をしていなかった・・・なんて野球選手は存在しません。
良い結果を残している選手が半端じゃないぐらい「走り込み」をしていた・・・という事実は存在していると思います。
しかし、本当に活躍した根拠は「走り込み」なのでしょうか。
いきなりたくさんの質問をしてしまいましたが、これらの質問に対して明確な答えを示せる野球人はほとんどいません(『野球の基本は「走り込み」なんて大嘘です。』)。
それにも関わらず、これらの事象を信じ込んで練習をしているのが野球人です。
しかも、人間である限り逃れられないある事象さえ無視してしまっていることに気づいているでしょうか。