巨人/沢村投手は上手くいかないのを人のせいにしている場合ではない

沢村投手の怪我の原因は本当にトレーナーのせいなのか?

先日、読売ジャイアンツが、2月のキャンプ中の怪我の原因を作ったとして、現在2軍調整を続けている沢村投手に球団として謝罪したニュースが流れ、話題となりました(『【巨人】球団が沢村に謝罪…施術ミスで神経麻痺』)。

この記事を読んでいて違和感しか覚えなかったのは私だけではないでしょう。

球団が謝罪する理由が見当たりません。

まず、この件に関わった人物を整理したいと思います。

登場人物は

・読売ジャイアンツ
・沢村選手
・長胸神経麻痺を診断した医師
・鍼での施術を行った鍼灸師トレーナー

の4名(医師は複数関わったようですが)です。

事の発端は、沢村選手が2月のキャンプ中に肩の違和感を訴えた際に、トレーナーが鍼治療を行なったことから始まりました。

しかし、なかなか回復しないため、数か月たった後、複数の医師の診断を仰ぐと「長胸神経麻痺」という診断をうけました。

「長胸神経麻痺」は外的要因の可能性が高いため、考えられる要因として「ハリ治療」しか原因が考えられなかったため、トレーナーに対して責任の追及が及び、恐らく雇用していた球団が謝罪する形になったのが経緯ではないでしょうか。

球団が謝罪をしたのは「長胸神経麻痺」を起こした原因が球団雇用のトレーナーが起こした事件だから誤ったのでしょう。

しかし、本当に「長胸神経麻痺」の原因を作ったのは当該のトレーナーだったのでしょうか。

「長胸神経麻痺」という診断は間違いなかったのかもしれませんが、国家資格者である鍼灸師であれば「長胸神経麻痺」の兆候は簡単に感じ取ることができます。

それを2月にやった問題が9月になるまで判明しないという状況に違和感を感じざるを得ません。

ここまで月日が経てば本当に「長胸神経麻痺」の原因が鍼による治療なのかは定かではありません。

さらに言えば、沢村投手が感じている肩の違和感の原因が「長胸神経麻痺」にあるのかさえ分かりません。

となってくると、球団が謝罪している理由も不明であれば、球団が謝罪し対処したからといって何かが変わるわけではありません。

ここまでの報道がされているにも関わらず、沢村投手のコメントや解釈さえ掲載されていないことにも違和感があります。

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