バッターに筋力トレーニングはいらない

バッターにとって必要な筋肉とは

「打つ」、「走る」、「投げる」という動作は、とてもスピーディーに行われています。

一瞬で動作を切り替えています。

「脳」と「脊髄」、「脳」と「筋肉」、「脊髄」と「筋肉」の間で、「反射」と言われる動きを、計り知れないスピードで行わっています。

そしてその都度、お互いが反応し合うことで、一つの「動作」を完成しています。

「負荷」の観点から言えば、「動作」の初めに負荷がかかり、一つの「動作」が終わりに近づくにつれて、「負荷」が漸減していきます。

さらに連動していく過程で、「負荷」が漸増しながら「戻る」という動きの形をとっています。

しかし、野球界でよく行われている「筋トレ」は「動作」の初めから終わりにかけ「負荷」が高まり、「反射」を利用することはありません。

また「筋肉」や「靭帯」、「腱」にあるセンサーの特性を無視し、「乳酸」を溜めることばかり記憶させています。

「負荷」の観点で言えば、「動作」の時と真逆になっており、「相反抑制」を無視した「共縮」を沢山産むようなトレーニング形態です。

このような野球界で良くやっている「トレーニング」は「打つ」、「走る」、「投げる」などの動作には到底直結していません。

少し難しい内容になっていましたが、簡潔にいってしまえば「筋肉」の使い方がまったく違うということです。

「プロ野球選手」や「高校野球選手」は「冬場」や、「シーズンOFF」、「キャンプ」の時に「体を大きくする」ことを目標に掲げトレーニングを行っています。

しかし、ここまで記してきた内容から分かるように、目的を完全に見失っているとしてか考えられません。

体を大きくすれば、野球選手として上達できるのでしょうか?

体を大きくするのではなく、効率的で機能的に動いてくれる体を作る必要があります。

「反応が良い筋肉」、「怪我しない筋肉」を目的にトレーニングする必要があります。

残念ながら、重いものが持ち上げられれば出来上がる筋肉ではありません。

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