バッティングを上達させるには意識と現実が違うことを受け入れよ
人間がバッティングを行う時には「回転」をイメージしてバットを振っている人が多いでしょう。
しかし、人間の身体の構造を考えれば、実際に「回転」という動き方をしている部分はありません(厳密に言えばやや回旋している部分がある)。
バッティングをしている人を第三者から見ると、バットを回転して振っているように見えます。
しかし、実際にはあらゆる動きの複合的な形として回転しているように見えているに過ぎません。
むしろ
人間は直線的な動きを複合して動いている
生き物です。
これは骨格や関節、筋肉を見ていけば簡単に分かることです。
人間は
「回転」といった3次元的な動きが苦手
です。
それにも関わらず「回転」を意識してしまうと、身体は無意識に無駄な動きをしてしまっています。
調子が良い時には大して意識することがなくても、調子が悪くなった途端に皆が「回転」を意識し始めます。
これはまさに負のループと言えます。
バッティングをする時には、
目で見える動きと意識していることが異なっていることを理解する
必要があります。
この二つを同じと思っている間は、バッティング技術の根本的な向上は望めないと言っても過言ではありません(『バッティングは回転を意識してはいけない』)。
「スイング」という言葉も、外から見れば「スイング」でも、自分の意識の中では、「振る」よりも「押し出す」感覚でスイングしなければなりません。