バッティングでスイングスピードより大切なこと
バッティングで最重要なことは、
投手が投じたボールに対して、その人が持つエネルギーを最も発揮してバットをぶつけられるようなタイミングでスイングできるかどうか
ということです。
簡単に言えば、
インパクトの瞬間に最大のエネルギーを発揮するような身体の使い方をすること
です。
そのためには、「スイングスピードが速ければいい」という結論には無理があるのではないでしょうか。
あくまで一つの要素であって全てではありません。
むしろ「スイングスピード」は結果論で、様々な工夫をした上で結果的にスピードが速くなっているものです。
実際に、インパクトに最大限の力を発揮できれば、中学生レベルのスイングスピードがあればホームランを打つことができます（『ホームランの打ち方』）。
打者が意識しなければならないことは、
スイングスピードを上げる練習をするよりも、インパクトに一番強くバットをぶつけられるタイミングでバットが出せるようになる練習
を徹底することです。
しかし、そんな練習方法を考えるためには、少しの人体に対する知識とプロレベルに準ずる野球経験が必要です。
野球選手は身体の勉強をする機会を中々もたない傾向にあり、医療関係者はプロレベルの野球経験をすることはないため、「スイングスピード」という言葉に頼らざるを得ない現状が続いています。