練習のための練習をやめましょう
反対に言えば「投手」は「打者」のタイミングを外すことができれば勝率を高めることができるため、試合中にはあらゆる手を使って「打者」のタイミングを外そうとしてきます。
しかし、バッティング練習をする時というのは、「一定のスピード」、「軌道」、「テンポ」で「ボール」が来ることが大半です。
そのため、一度タイミングを合わせることができれば、比較的その後は容易に打てるようになります。
ところが先ほども記した通り、
試合中に投手は打者のタイミングを外そうとしてくる
のです。
「アウトコース」に「インコース」、「高い球」、「低い球」、「前後への揺さぶり」もあります。
それら全てのケースを頭に入れた状態でバッティングを行うのが試合です。
ここに打者としての技術が求められます。
人によっては「試合勘」という表現をしたりします。
「投手」が投げたボールを、自分のヒットゾーン(タイミング諸々含め)まで持ってきて、自分のスイングができるかどうかで勝負が決まります。
経験から言えば、
10球中6~7スイングで自分のスイングができれば、3〜4割は打つことができる
でしょう。
バッティング練習のための練習ではなく、試合のための練習を日々しているはずなので、試合で結果が出なければ意味がありません。
そのためにも気持ちよくバッティングすることよりも、ボールの「待ち方」や、スイングの「やり方」などを検証しながら練習に取り組んでいく必要があります。
試合で結果を出す「打者」になるためには、闇雲に打つ練習をするのではなく、実際の投手のボールや、常にランダムで来る投球に対しての練習を行うことが試合で結果を残すための唯一の方法ではないでしょうか。