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トスバッティングが意味をなさない理由

トスバッティングが意味をなさない理由

野球選手であれば、一度は「トスバッティング」をやったことがあるはずです。

というよりも打撃練習の大半を「トスバッティング」に費やしている人もたくさんいるのではないでしょうか。

しかし考えてみてください。

あなたは「トスバッティング」を何のためにやっていますか?

人それぞれ理由はあるのかもしれませんが、私にはこの練習の意味がよくわかりません。

とはいえ、高校生時代までは自分も「トスバッティング」をやっていました。

やっていた理由はというと、

「やれと言われるからやっていた」、「みんなやっているからやっていた」、「練習になると思っていたからやっていた」

というものです。

振り返って見れば、全くパフォーマンスが上がる為にと思ってやっていた記憶はありません。

ボールを打つ感覚が得られたぐらいではないでしょうか。

合っている間違っているは、選手によってタイプがあるので、自分の中で明確な理由をもって「トスバッティング」をやっているのであれば問題ないと思いますが、私の高校時代ぐらいの感覚なのであればやる意味はないでしょう。

疲れるためにやっているだけになります。

もちろんヤクルトスワローズの山田哲人さんのように「トスバッティング」を調整に使われている方もいらっしゃるので自分自身に合えばやればいいものです。

しかし、ここで取り上げたいことは何も考えずに「トスバッティング」を繰り返していることです。

その典型として、

私の現役時代から20年近くたった今でも「トスバッティング」の「ボール」を打者の横から上げる

という現状が残っていることから明確です。

メジャーリーグが全てではありませんが、メジャーの「トスバッティング」は正面から上げた「ボール」を打ちます。

また天才スラッガーとして活躍し、名監督とまで呼ばれた落合氏は、様々な理由から「トスバッティング」を否定しています(http://g-times.jp/ochiai_no_3/)。

ボールが飛んでくる角度や、ボールを打ち返す方向など、「トスバッティング」の現実は、実践の野球とはかけ離れています。

その状況があまり良くないことは素人の方が分かりやすいかもしれません。

また落合氏は、

楽しくない練習ほど重要度が増す

と語られています。

私はこの意見に同感で、「トスバッティング」や「ティーバッティング」は「野球をやっている感」を得られるため、比較的楽しい練習であるが対して効果をなさないと考えています。

と偉そうなことを言っている私も、現役時代には分からず、知人である一流メジャーリーガーの元トレーナーをしていた「柔道整復師」の先生が、「メジャーは正面から投げる」と教えてくれた時に気づいたことでした。

しかし、これは科学的な実験など関係なく、この記事を読めば感覚的に理解できることではないでしょうか。

野球経験者は身体に染み付きすぎていることがたくさんあり、今までの練習が正しいと信じ切ってしまう傾向にあります。

少年野球などで言えば、親御さんの方が不思議に感じることがたくさんあると思いますが、その感覚は意外にも大切な意見なのではないでしょうか。

それぐらい野球界は進歩することもなく、過去の栄光を引きずってしまっていると思います。

「トスバッティング」自体に意味があるのかはさておき、少なくとも横から「トス」を上げるような「トスバッティング」には意味がないでしょう。

少なくとも正面から「トス」を上げる「トスバッティング」を、自分で試してみることが、第一歩として適切ではないでしょうか。

 

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