2016年7月17日
野球選手はスポーツ選手である前に、一人の「人間」です。
野球選手としてのパフォーマンスを高めるのであれば、野球の技術について考える前に「人間」としての身体の構造や特徴を考えましょう。
そこから野球の練習へとフォーカスしていくことで、効率的に自分の力を使った身体の使い方を考えていきましょう。
まずは「筋トレ」している時のことを考えれば分かりやすいので考えてみましょう。
「筋トレ」の最中に、もう限界がきているとしましょう。
「これ以上回数をあげることができない・・・もう限界だ・・・」という状態です。
そんな時に最大の力を発揮することをできるでしょうか。
できませんよね。
「ランニング」または「ダッシュ」の時も同様で、「これ以上走ることができない・・・」という時に、さらなるスピードアップをすることは不可能です。
この2例はできる限り極端な例ですが、
ということが分かります。
限界に近づけば近づくほど、人間の体は危機的なセンサーを働かせ、「もう動けないからやめてくれ・・・」、「これ以上やったらおかしくなる・・・」と訴えかけます。
しかし、極限状態に近づけばセンサーが働くものの、日常生活や辛いことをしていない状態であれば、そのセンサーは鈍感になっています。
鈍感になっているとはいえ、同様の減少が起こっていることに違いはありません。
つまり、
ということです。
もっと簡単な言い方をすれば
ということです。
ここから分かることは、
ということです。
これをバッティングについて置き換えれば、「構え」の段階で、不要な力が入っていればいるほど、本来発揮できる力は減少していくということが言えます。
しかし、ここで問題になるのは、「力を込めなければバットを持つことができない」、「人間にとってリラックスすることが最も難しい」ということです。
この2点を解決する方法については過去の記事に記しているので、そちらでご確認ください(『あなたはリラックストリガーロックって知ってますか? ~全てのバッティングの土台となる考え方~』)。
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