野球が上達する選手は質問もうまい ~あなたは何のためにそれを聞くのか~

野球が上達する選手は質問もうまい

日々、たくさんのご質問・お問合せありがとうございます。

「takebat.com」では本日まで、野球の技術に関するご質問などを受け付けて参りましたが、本日をもって一時終了となります(別の形で受け付ける方法を考えているので決定次第ご報告致します)。

終了になった理由は、あまりにも多くのメッセージを頂くために、全員にお応えすることが限界となったためです。

たくさんのご質問を頂く中で、まさに現在の野球界の問題を表すようなものが多数ありました。

もちろん、向上心が高く、必死になって上達しようという方もいらっしゃいました。

しかし、質問の内容を見れば、どれだけ野球に対して真剣に考えているかが分かります(これは以下のような質問をしたからといって頑張っていないとは言っていません)。

野球が上達する選手というのは、質問の仕方が上手い選手です。

反対に、なかなか上達しない人の質問は答えようがないものになっていきます。

目的がなければ質問しても意味がない

例えば、

ヒットをどうやって打ったらいいですか?

といった質問に答えようがありません。

あなたはこの質問に答えられるでしょうか。

「ヒット」と言っても、「シングル」、「2塁打」、「3塁打」もあります。

そもそも「ヒット」を打たなくてもいいかもしれません。

そして「ヒット」を打つためにはあらゆる動作が複合した結果に生まれるものです。

つまり、様々な対応方法があり、人それぞれによって適した手段があります。

なぜこのような質問をしてしまうのでしょうか。

一つ言えることは、

目的がはっきりしていない

ということが言えます。

あなたは、「どのようなヒットを打つか」イメージできていますか?

そして「そのヒットは何のために打つか」イメージできているでしょうか?

さらに「なぜヒットがうてないのか」原因の予想はありますか?

そんなイメージができていれば質問は変わってきます。

「自分の身体の特徴」を詳細に説明した上で質問したり、自信が試みている練習方法の成否を確認したりするものです。

つまり、考えている人の質問というのは

あくまで答え合わせ的なモノ

になってきます。

「ヒットをどうやって打ったらいいのか」という質問をする人は、大半がそんなに真剣に考えていない、もしくは考えたことがない人です。

野球が上達する人は自分で検証している

野球選手に限らず、大半の人は、「簡単」で「分かりやすい」方を選択します。

自分で上手くなるための方法を、悩み苦しんで生み出すよりも、誰かに答えを聞いてしまおうと考える人が大半です。

その理由は明白で、

聞いた方が楽だから

です。

しかし、そんな方の質問というのは、基本的に的を得たものでないため、適切なアドバイスは返ってこないでしょう。

というよりも、答えようがない質問になっているため当然と言えば当然のことです。

野球選手は特に「縦社会」、「年功序列」の傾向が強く、まだ名残があります。

「礼儀」や「礼節」などを学ぶメリットがあるものの、「いいなりになってしまう」、「意見を言いにくくなってしまう」という傾向まで生み出してしまうことを忘れてはなりません。

野球選手は、「自分で考え、検証し、再び考える」という癖付けをしておく必要があります。

また、「監督」や「コーチ」から言われたことに対しても、「検証する」という姿勢を忘れてはいけません。

「やらない」と言っているわけではなく、一度やってみて、それが「何のためになるのか」、「結果としてでているのか」を考える姿勢をもっておく必要があるということです。

質問するという行動をとっているのは素晴らしいことだと思います。

しかし、その前に、「一度自分で考えてみる」という姿勢を大切にしましょう。

すると、周りからかえってくるアドバイスや助言の質も変わってくると思います。

これからの野球界は、選手自身が考え、行動していく時代に移り変わっていきます。

この流れに乗り遅れてしまうと、さらに野球選手として活躍することができなくなるでしょう。

基本的に、野球選手はオーバーユースなので、身体を休めて頭を使てみてください。

 

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