ボールをよくみるから打てません
先日の記事でお伝えした『あなたはまさか「ボールをよく見て」打とうとしてませんよね?』で「周辺視野」のことをお伝えしました。
この記事では、「ボールをよく見るから打てない」と記し、みなさん驚かれているようです。すごい反響がありました。
ボールの出所の確認や、飛んでくるボールを注視することで緊張が生まれ、体が動きにくくなってしまうためです。(詳しくは以下を確認ください)
◆あなたはまさか「ボールをよく見て」打とうとしてませんよね?
さて、ではどうやって打ったらいいのかというと「周辺視野」を使えばいいとい風にお伝えしました。
正確に言えば、使えばいい、というか既に皆さん使った上でバッティングをされているんですけどね。
周辺視野とはなんなのか?
それでは、周辺視野の鍛え方をお話しする前に、「周辺視野」とは何なのか、についてお話ししたいと思います。
一般的に、人は物を目で見て判断すると思いがちです。
しかし、実際には、目で見たことを脳で処理をし、確認、判断することは間違い無いのですが、それは情報の一部でしかありません。
自分の周囲にはものすごい量の情報が存在します。音も風も色も遠近も全て一気に処理をしています。
満遍なく処理をすることによって様々な対応が可能となりますが、打者が「ボールをよく見て打て!」と言われ、ボールを注視してしまうと、意識がそのボール一点に集中してしまいます。
この集中という状態は他のことを脳が処理ができないような状態をつくります。脳がその他を処理できないと、まずスムーズな動きは実現しません。
そんな時に全てをバランスよく処理する方法が周辺視野の活用ということになります。
自分の視界に入ってくるもの全てに満遍なく意識を配ります。
そうすると投手はぼんやり見えてきますよね?
加えて、野手のうごきが見えたり、監督やチームメイトの声が聞こえてきたりします。
集中していないのとは違います。
あなたは投手に集中しています。
それでも周囲が見えるようになります。
これこそが周辺視野です。
周辺視野を使いこなせば、投手の癖などもよくわかるようになりますし、様々な情報から、ボールの軌道やスピードを予測しやすくなります。
予測しやすくなるということはバットに当たる可能性が高くなるということです。
つまり、ヒットの確率、ホームランの確率があがるということです!!! バンザーイ!・・・笑
周辺視野の鍛え方
さて、周辺視野のことは分かっても、トレーニングして鍛えなければ、試合では生かせません。
その周辺視野を強化するための訓練方法があります。
まず、白い紙を用意し、その真ん中に黒い点を書いてください。
その黒い点をじっと見つめます。
30秒ほど見つめたら徐々に意識を外側に広がるようにしていきます。
30秒ほど眺めた黒い点は、その時のように脳には鮮明に見えていないことがわかると思います。
たったこれだけの練習をすることで周辺視野を鍛えることができます。
そのほかにも、無数の点をランダムに紙の上に書き、顔は一切動かさず、眼球の動きのみでそのランダムの点を追っていく方法もあります。
この二つの方法を1日1回寝る前に行ってみてください。
このトレーニングで周辺視野を鍛えると、ボールの見え方が大きく変わってくるので面白いですよ♪
これ、実は正確に言うと、
「右脳で見る」
という方法なんですね。
よく見ないことで、よく見えてくる、不思議な感覚を味わってみてください♪笑
周辺視野、ぜひ野球のトレーニングに取り入れてみてください!
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◆あなたはまさか「ボールをよく見て」打とうとしてませんよね?