甲子園を目指す高校野球が野球選手としての未来をつぶす
高校野球は言わずと知れた国民的一大イベントです。
毎年毎年、一所懸命な高校生たちの青春をかけた熱い戦いに感動している人がたくさんいらっしゃると思います。
私自身も現役時代には甲子園を夢みて苦しい練習を乗り越え、運よく2回の出場を果たすことができました。
今でも大切な思い出として懐かしく思いますし、母校が甲子園に出場したと聞くとワクワクしてきます。
しかし、ここでは敢えて野球選手の考え方を広げる意味で甲子園が与えるデメリットについて考えたいと思います。
そのデメリットとは、
野球選手として考えた時に高校野球ほど中途半端なものはなく、野球選手としての成長において大きな弊害になっていること
です。
こんな血も涙もないことを言っていると批判を受けてしまいそうですが、甲子園の存在を否定しているわけではないことをご理解下さい。
あくまで、プロ野球選手を目指し、より高みで野球をプレーし、職業として野球選手とやりたい人にとってと言う視点だけで見た場合のハナシです。
甲子園が人気を集める理由は主に以下のような理由があるのではないでしょうか。
・必死な姿に感動する
・一生懸命で真面目な姿が美しい
・貪欲な姿が美しい
・負けたら終わりの一度きりな空気感を味わえる
確かにこれらは、大人には醸し出せない魅力が溢れています。
しかしこれらは、野球の上達という面だけにフォーカスした時、全く必要のない要素です。
これらの要素を持っていたところでプロ野球選手にはなれません。
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