バッティングは目で見たら打てなくなる
野球界ではバッティングがうまく行かない時に必ず周りの人間から言われることがあります。
特に少年野球の現場などを見ていると、投手が投げたボールに対して全くの見当違いの場所を振ってしまっている時に必ず言われていることです。
それは、
・「よくボールを見ろ」
・「ボールを見ないと打てない」
というアドバイスです。
しかし、これらのアドバイスは人間の身体の特性を無視したアドバイスだということに気づいているでしょうか。
バッティングは
ボールをよく見ようとすればするほど打てなくなる
というのが人間の特性です。
その理由をシンプルに言えば、
人間は目で凝視すると身体が緊張してしまい動かなくなるから
です。
バッターであれば、仮にボールがよく見えるようになったとしても身体が反応しなければ意味がありません。
人間には五感と呼ばれる「視覚」、「嗅覚」、「聴覚」、「触覚」、「味覚」が存在しています。
それら五感をフル活用すると、人間は身体が止まってしまようにできています。
「バッターがボールをよく見る」という行為は視覚をフル活用することに近い行為です。
そのため眼球に関わる筋肉が緊張し硬くなります。
そしてそれらの情報は、全身へと影響し、最終的に体がスムーズにうまく動かなくなります。
するとボールが見えたとしてもバッティングで打ちそこなったり、当たっても詰まった打球しか打てなくなるでしょう。