野球から人生は学べない
野球選手は来る日も来る日も練習の毎日を送っています。
休みさえろくに取ることもなく、スポーツの中でも特異性の高い競技です。
そのため、大半の野球選手は、小さな頃から社会に出る直前まで野球漬けで人生を送っています。
もちろんアルバイトなどできるはずもなく、一般の友人とのコミュニケーションや社会との接触が少なくなり、一般的な勉強をする時間もあまりありません。
そのため、社会に出てから苦労してしまうことも少なくありません。
よく野球は「野球で経験したことを社会で活かせる」という指導がなされていますが、現代の世の中には当てはまらなくなってきました。
日本の野球は、素直な人間形成に役立つ傾向にあります。
しかしこれは、裏を返せば自分で考え決断する力を失ってしまうことを意味しています。
野球を通して学べることが、全て役に立たないとは言い切りませんが、少なくとも「野球から人生は学べない」と思って野球人生を送った方が良いのは間違いありません。
野球をやっている間、野球界に関わり続けている間には気づかないかもしれませんが、思っている以上に野球界とは特殊な環境です。
野球界での考え方は社会には適応されないことが大半です。
いくら野球人生を長く続けられたとしても、残りの人生の方が長くなります。
いつかは通常の社会と関わることになり、普通の人間として生きていく日がやってきます。
そんな社会に出るまでの勉強を、高校生になるまでのうちに、徐々に学んでいくことができなくなっていることは、人生においてリスクが高くなっていることに気づかなければなりません。
これは裏を返せば、人生のリスクをかけてまでやっている野球というスポーツを行っているにも関わらず、あらゆる物事を自分で決断していないことの勿体なさも表しています。
自分自身でリスクをかけて、自分の為に野球をやっているはずなのに、練習内容ややるべきことを周囲の意見にゆだねてしまっていることはとても勿体ないことだとは思わないでしょうか。
そのため、批判を承知で何度も言います。
野球から人生は学べません。
野球はあくまで野球であって、野球で学ぶことは野球の中でしか活かせず、野球の中で最大限活かしきれるようにしなければなりません。
中途半端に野球の中で人生を学ぼうとするぐらいなら、純粋に野球が上達することのみを考えている方がましなぐらいです。
野球をやりながらも社会を勉強し、野球の練習を効率的なものに改め、野球も人生もより優位に楽しめるようにしましょう。
一見では、勉強と野球技術を高めることは相反するもののように感じるかもしれませんが同時に実現する方法があります。
その方法はtakebat.comで色々紹介していますが、まずは「自分で考えて決断する力」を養うようにしましょう。