野球選手が失敗した時に練習してしまう最大の問題
そして、こんな野球界の惨劇を生み出している最大の問題があります。
それは、
野球選手は自分自身で考えて決断する能力が低下してしまっていること
です。
良い意味でも、悪い意味でも、野球界は縦社会の傾向が強く、先輩や監督、コーチの言うことには絶対従わなければなりません。
これが礼儀の観点から美徳として語られることがしばしばありますが、その反対に大きな弊害を生み出していることを忘れてはいけません。
それは、
野球選手の多くは野球界の常識の枠組みの中でしか物事を選べず、ましてや自分で考えて決断する機会がなくなること
です。
それは当然でしょう。
先輩に言われたことは絶対にハイと言って行わなければなりません。
意見などできませんし、不思議に感じてもやらないという選択肢はありません。
こんな野球文化が良かった時代もあるでしょう。
しかし、現在のように野球界自体が停滞してしまっている世の中、社会全体が停滞してしまっている日本という国においては、デメリットの部分が強調されてしまっています。
これからの野球選手には、疑問に感じたことは、まず自分で考えて意見し、議論していくことが重要です。
そして監督やコーチには各選手の意見を聞き入れるだけの度量が必要です。
一つ一つの練習内容も検証し、検証結果をもとに監督やコーチを巻き込んで議論し、一つ一つの疑問を解消していかなければなりません。
一見では、時間がかかる大変な作業のように感じるかもしれませんが、時間が経てばたつほど効果が倍増していく方法です。
野球界は、全ての考え方を白紙の状態に戻し、検証し直すことをおススメいたします。
ページ: 1 2