バッティングする時に両足つま先体重なんてありえない

松井秀喜のバッティング技術の本質

松井秀喜選手と言えば左のホームランバッターのイメージを持っている人が多いでしょう。

高校時代には通算60HRを放ち、巨人にドラフト1位で入団しました。

プロでは19歳から試合に出場するようになり、ホームランをかっ飛ばしまくったのはまだ記憶に新しい光景です。

さて、そんな松井秀喜選手のバッティングを見ていく上で、様々な素晴らしいポイントがあるものの、特に理想的な「足の使い方」をしていることに気づいたためご紹介したいと思います。

見るポイントとしては、松井秀喜選手のスイングし終わった後のフォロースイングの時です。

その際に松井選手の体重は、

右足はかかとにあり、左足はつま先にある

ことが分かると思います。

スポーツ界の常識で言えば「つま先体重が良し」とされる中で、松井選手の右足はつま先が上がってしまうほどの「かかと体重」です。

さて、この事実を知った時に皆はどう思うでしょうか。

松井秀喜選手だけが特別なのでしょうか。

特別な選手であることは事実ですが、常識外れの結果を残す選手が常識外れのことをやっているには理由があり、そこに何らかのヒントが隠されていると考えてみましょう。

実際に、

人間の身体の構造を考えれば松井秀喜選手の足の使い方は力を伝達させる時に効率的

です。

人間は(左打者の場合)右足をかかと体重にし、左足をつま先体重で体を回転させると、重心を前方へと送りだす力が自然に生まれます。

自分の身体が移動しているわけでもないのに前方へのエネルギーが生まれます。

松井秀喜選手の例で言えば、その前方へのエネルギーに加え、バットスイングのエネルギーを+αしています。

その結果、尋常ではない力強い打球を生み出すことができています。

しかも、これはプロ野球に入って身に着けた技術ではありません。

松井秀喜選手が初ホームランを放った際にマスクをかぶっていた古田敦也選手は「えげつない打球だった・・・。」というコメントを残すほどです。

プロ野球選手と言えども、体の使い方を感覚的に理解している選手はほとんどいません。

プロにまでいく選手は、いくら努力をしたといっても才能の塊のような選手たちばかりです。

彼らが少しでもいいので身体の勉強をしたとしたら「えげつない結果」を生み出す選手がもっと増えると思うのは私だけではないでしょう。

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