マメができるまで振れ!
良く、スイングの練習をしているかどうかの指標として、「手のマメ」が注目されていると思います。でもこの「マメ」って何故できるのか知らない人多いのではないでしょうか。
そして、果たして、「手のマメ」ができることが、スイング練習をしていることとイコールなのか。
はたまたそのスイングが結果を出すための練習につながっているのかを検証していきたいと思います。
よく言われる理由としては、
・たくさん振り込んでいるから
・力が入りすぎだから
・バットを長く持っているから
・体質
といったことではないでしょうか。
マメができる原因としては、これらすべてが要因となっているのは確かでしょう。
しかし、この中でも注視して頂きたいのは「力のいれすぎ」と「体質」という2点です。
そしてこの2つが大きな要因となり、野球選手の手にマメができることが多いです。
力のいれすぎでできるマメ
打者としては、すっぽ抜けたりしないように、無意識下でバットを強く握りがちです。
さらには、「遠くに飛ばしたい」、「ヒットを打ちたい」、「出塁したい」などという強い願望から、必然的に「力み」が出やすくなります。
こういった「力み」はスイングにとって、不要な力であると同時に、マメをつくりやすい状況を生みます。
通常ではマメが発生しにくい場所にマメができたりすると、まさに「力み」が原因です。この「力み」を取ることはとても難しいですが、練習していけばできるようになります。
つまり、この場合の「マメ」に関しては、できるからといって良いわけではありません。
体質でできるマメ
体質上、マメができやすい選手もいます。これはどうしようもない部分が大きくあります。
マメができやすい体質には様々ありますが、皮膚が硬くなりやすいタイプや、ケロイドが出来やすいタイプ、乾燥タイプ、汗をかきやすいタイプなどなどがあります。
乾燥で滑りやすくなるのを止めようとしてできるマメもあれば、汗をかきやすいタイプはグリップに引っかかったり滑ったりすることが原因できるマメもあります。
つまり、あまり振り込んでいなかったとしても、マメができる人がいるわけです。
技術とマメは全てが関係しているわけではない
少なからず、バットを振らなければ、マメはできないわけですが、マメができているからといって、振り込んでいるわけでもないし、マメができないからといってスイングに無駄がないというわけでもありません。
しかし、自分の身体と対話する際のシグナルとして使用すると、一つの技術向上の手助けになるかもしれません。
自分はこの部分にマメがだきるのは何故だろうか?
こんなところにマメができたことはないのに何故できたのだろうか?
そして、自分の体質はマメができやすいのだろうか?
などなど・・・
普段から自分の身体に興味をもつことで、マメを体調や調子のシグナルとして活用することができます。
技術とマメは全てが相関しているわけではありませんが、プロ選手には、「ここにマメができると調子がいい」とかいう選手もいるぐらい、分かりやすいシグナルだったりします。
マメにかかわらず、普段から身体のメンテナンスを気にしている方は、怪我・故障の予防だけでなく、技術の向上につながるメンテナンスを行っているので、どんどん考え方の真似をしていきたいですね♪