野球界の先輩絶対主義はもう終わり
野球界は、良い意味でも悪い意味でも縦社会の強烈な業界です。
縦社会が良いことなのか悪いことなのかを議論するつもりはありませんが、その縦社会が現在では有効的ではなくなってきています。
誤解を恐れずに言えば
先輩についていってもどうにもならない
ということです。
昔で言えば、縦社会が機能していたため、業界に長くいれば長くいられるほど待遇が良くなっていきました。
そのため、先輩についていけばある程度のポジションが確約されていました。
しかし、この縦社会が機能するためには重要な要素があります。
それは、
先輩自身に余裕があること
です。
先輩に余裕がなければ、後輩に活躍の場面を与えてやることができません。
しかし、今のような世の中では、誰もが生きること、生き残ることに必死になっています。
そのような状況で後輩の面倒を見てやる余裕は先輩にはありません。
その結果、現在の野球界では「先輩」という言葉が悪用されているケースが増えています。
単純に「先輩」が楽をするためだけの言葉に成り下がっています。
後輩のことを、教え子たちの人生を背負うだけの覚悟をもって「先輩」という立場を初めて使ってもいいのではないでしょうか。
さらに、先輩絶対主義には根本的な問題も含まれています。
それは、
先輩絶対主義は考えない人間を輩出し続けること
です。
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