バッティングが上手くいかない時の最大の処方箋は練習を辞めること

バッティングが上手くいかない時の最大の処方箋は練習を辞めること

野球というスポーツは数十秒の間さえも全力でプレーしている瞬間が存在しないスポーツです。

そんな特性をもつ競技には、その他の競技以上に重要になってくる要素が存在しています。

それは、

プレーの質にメンタルの部分がとても大きな影響を与える

ということです。

他の競技で言えばゴルフも似た要素を持っています。

野球の試合は、ピッチャーとバッターの駆け引きで勝負が始まります。

野手はピッチャーの性格や調子を把握し、バッターの心理状態や特性を考え、打球の方向を予測します。

またイニングなどの状況によって判断の基準が変わってきます。

そこには、打率や防御率を始めとした数々のデータをもとに闘うこともできます。

しかし、それら全ての情報もあくまでデータ上での話なので、今まさにの現実で起こることを100%表しているわけではありません。

つまり、

最終的には現状にどう対処するかという自分の判断を信じ切れるかどうかがプレーに大きな影響を与える

ということです。

簡単に言えばメンタル勝負です。

個人単位のメンタル勝負から始まり、チーム同士のメンタル勝負です。

「練習のための練習は辞めて、試合で結果を出すための練習をしよう」という掛け声は、どこの練習現場でもよく聞く言葉です。

しかし、本当に野球の試合で結果を出すためのことを想定した練習をしているでしょうか。

野球という競技特性に対して、他のどんな競技よりも練習時間が長く、休みが少ない状況を考えただけでも違和感があるのは私だけでしょうか。

何らかの失敗をしてしまった時に、ひたすら失敗した内容を罰ゲームのように繰り返し反復することで望まし結果が得られるでしょうか。

野球界の練習は、体力と時間だけを浪費して空回り状態にあるのが実情です。

その中には必要な練習があるのも確かですが極一部でしかありません。

時間の無駄遣いをしているだけならまだましですが、体力の無駄遣いは大問題です。

どれだけ素晴らしい練習をして、どれだけ素晴らしい身体を創り上げても故障を一度するだけで野球人生は狂います。

故障の大小に関わらず、選手にとって重要なタイミングを逃してしまうだけで、選手としてのチャンスを失えば野球選手としては終わりです。

バッティングの結果が出ない時の多くの原因は練習量が足りないからではありません。

もっと根本的な部分に問題があります。

野球界は一度、練習内容をゼロベースに戻して考え直す必要があります。

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