一人の人間の成功事例は100人に1人も当てはまらない
上記のようなアドバイスが適している人もいれば、適していない人がいて当然です。
というよりむしろ、適していない人の方が多くなるのが人間の常識です。
野球の常識以前に人間としての常識を無視してはいけません。
それにも関わらず、
合わない人にも同じことを繰り返し強要するだけで、選手一人一人の素質に目を向けることなく多くの選手をつぶし続けている
という事実を野球界は無視し続けています。
上から「ボール」を叩けばミートする確率が下がることはすぐに分かります(『ダウンスイングの真実 ~上から叩くな、ゴロなんか狙うな~』)。
とにかく走り込んでも結果がでないなら、野球選手に走り込みなんて必要ありません(『野球選手の基本は走り込み・・・は大嘘。』)。
正面で捕るのは、補給の確率を下げ、その後のスローイングにも悪影響を与えています(『ゴロをはじいてしまう理由 ~捕ろうとすればするほど、はじいてしまう~』)。
「ボール」は見れば見るほど「身体」が緊張してしまうため打てなくなります(『ボールをよく見たら打てない』)。
投手が「ボール」を前で離してもメリットがないばかりか故障のリスクを高めてしまいます(『前で離せば低いボールが投げられるなんて大嘘』)。
ここに記したのはほんの一例で、他にも山のように無意味な指導というのが存在しています。
野球界は、日本のスポーツ界的に考えれば歴史が存在しているため、年功序列がとりわけ残っている業界ではあります。
しかし、現在の野球人気が低迷していることを考えれば、根本的な所から考え直す必要があるということに気づかなければなりません。
その根本的な部分とは、今まで野球界で常識と言われていることです。
頭の中を白紙に一度戻す覚悟で挑まなければ、野球界に変化はないでしょう。
「伝統」というのは「伝言ゲーム」をするものではありません。
自分で体感し、咀嚼した上で、次に伝えていかなければ何の意味もありません。
今やっていることが本当に意味あることなのかは常に検証し、辞めるという勇気も必ず必要です。
足せば足すだけ結果がでるわけではありません。