筋肉はつけると故障リスクを高め、筋肉がつくと故障しにくい

野球選手なら知っておきたい「筋肉」と「関節」の働き

では、大前提の「筋肉の働き」から考えてみましょう。

人間にとって筋肉は以下の働きを行っています。

・発熱
・体温調節
・臓器や骨を衝撃から守る
・運動

野球選手が最も気になるポイントは「運動」の部分でしょう。

そして、「筋肉」の働きを考えていく上で、切っても切り離せない関係性にある身体の部位があります。

それは、

関節

です。

筋肉が硬化してしまうと、故障のリスクを高め、運動機能が低下してしまうことは周知の事実だと思います。

その筋肉の効果の要因が、

関係する関節が正常ではない動きをしていることによって起きている

ことが最近の研究で判明してきてます。

単純に筋肉の使いすぎが硬化の要因ではないということです。

つまり、

筋肉を使いすぎていても関節が適切に動いていれば故障しない

ということです。

関節が通常のレールの上から外れると関節内部にあるセンサーが異常信号を発し、関係する筋肉を硬くすることで、レールから外れるのを阻止しようとします。

すると筋肉が硬化されたことで関節の可動範囲が制限されます。

これはある意味、人間の防衛本能として主要な器官を守るために必要な機能です。

関節の可動範囲が制限された状態が続けば、いずれ関節や筋肉に負荷がかかり続け、炎症や損傷をもたらします。

この知識があれば、故障を防ぐためには筋肉を弛緩させることではなく、関節を正常な動きへと誘導することで自然と筋肉が弛緩する状態を創れることが理解できます。

>次のページ:筋肉を「つける」と故障しやすくなる理由

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