野球は団体競技ではない
今回の記事のタイトルには異論がある方がいらっしゃると思います。様々な捉え方があるとは思いますが、実はこの問題に関しては、私は「様々な意見がある」で片づけてはならない問題であると思っています。
同意できない方もたくさんいらっしゃると思いますが、決してチームのことを考えるな、と言っているわけではないことを、読み進めて頂ければ分かって頂けると思うので、「野球」について考えてみる良い機会ぐらいの気持ちで読んで頂けると嬉しいです。
その上で、ご意見やご感想頂けると嬉しいです。
さて、本題に入ります。
団体競技の定義、個人競技の定義から、野球は団体競技だという認識が強いと思います。
でも実は違いますよね。
「みんなで力を合わせれば勝てる!!」
こんな勝負は考えてみれば、現実にはどこにもありません。
厳しいことを言いますが、会社組織でも同様に、自分も持ち場の役割をまっとうすることがチームのためになり本当のチームワークです。
チームがいたから勝てた、チームのために戦った、という言葉の意味をはき違えてはいけません。
すべからく勝ち続けている、もしくは前進し続けている選手というのは、まず第一義に「個の力」を大切にしています。その動機として「チームのため」という思いがあるのは確かだと思いますが、少なくとも一般人が捉えている「チームワーク」とは意味合いが異なります。
野球選手の役割とは
野球選手が果たすべき役割というのを考えてみたことはあるでしょうか。
・投手の役割は0点に抑えること
・野手は守備範囲の打球はすべて処理する
・打者はそれぞれの打順の役割を果たすこと、サイン通りに結果を出すこと
これ以外に何かあるでしょうか。これらのことを9人のプレイヤー、ひいては控え選手に至るまで、こなすことができれば最強のチームであると言えます。
エラーをした時に「どんまい、どんまい」ではとても勝ち続けるとはできません。考え方として、野球はまず個人競技であり、個人個人の能力が非常に求められるものです。個人のレベルをあげることがチームの勝利に直結します。
チームに対する一番のチームプレーは勝利に貢献すること、先ほど記した3点をまっとうすること以外にありえません。個にこだわることで、ミスに対するカバー、失敗を帳消しにするようなプレーが自然と生まれてきます。
誤解を恐れずに言いますが、野球は団体競技ではなく個人競技です。少なくともやっている本人はベースにこの考えがなければ、本当の意味では強くなれないのではないでしょうか。
今一度、野球に対する考え方、チームプレイとは何なのか、ということを真摯に向き合って考えてみてください。