野球は監督がチームで最も偉いわけではない。
自分の子どもが少年野球でプレーしている親御さんには様々な悩みがあります。
主に、チームに対して、監督やコーチに対して気をもんでいるケースが多くなります。
それは、
自分の子どもが試合に出やすくなるためなら
という思いのもと行っていることが大半ではないでしょうか。
さらにそれが、最上級生で試合にでられるかどうか・・・という準レギュラーの選手であれば、親としては気が気ではありません。
どんな方法を使ってでも、なんとか子どもを試合に出してやれないか・・・と模索します。
それが親心です。
その親心の結果、監督やコーチのいいなりのようになってしまう親御さんも少なくないはずです。
さて、なぜこんな話をしたかというと、
野球チームにおいて誰が偉いかといった話は関係ない
と言いたかったからです。
当然ながら、人間がやることなので感情が入ってしまうことは確かなことですが、「監督」や「コーチ」になる立場の人間には客観的な捉え方ができなくてはいけません。
あくまで「選手の起用権」をもっているだけで「職権乱用」して言いわけではありません。
野球チームにとって一番偉いのは間違っても「監督」ではありません。
単純に扱いは選手と同等で問題ありません。
野球はスポーツです。
スポーツには誰が偉いかといった権限など存在しません。
組織として動かなくてはいけないため、何かを決める際の役割分担が必要になってくるので、運営上必要になってくるケースがあるだけです。
つまり、
監督が「偉い」、「威張ってもいい」、「暴力をふるってもいい」、「謝る必要はない」なんてことはありえない
ということです。
保護者である親御さんも、監督にゴマをすったり、へこへこする必要などありません。
間違っている時には頭を下げればいいし、間違っていなければ下げる必要はありません。
人は、権限を与えられると勘違いしてしまうケースがよくあります。
そんな人が監督をしているチームに大事なお子さんを入れないという選択肢があることを考えなくてはいけません。
監督のおかげでチームが存続しているわけではありません。
あくまで監督もチームがあって初めて存在価値があります。
選手がいてチームが成り立ちます。
もちろん、監督もいてチームが成り立ちます。
何度も言いますが、野球はあくまでスポーツです。
生死をかけた戦いではありません。
そんな中で悩み苦しんでいるような形が異常です。
何が大切で、何が必要なことなのかを一般社会の物差しで考えていけるようにしていきましょう。