野球選手がダウンにするキャッチボールに意味がない?!
投手を初めとして、野球選手の多くが、一日の終わりや、試合後に必ず行うメニューがあります。
それは、
ダウンとして行うキャッチボール
です。
必ず行うものなのに、何を目的にやっているものか検証したことあるでしょうか?
もしかしたら、あなたの「ダウン」でやっている「キャッチボール」になんの意味もないのかもしれません。
今すぐ、何の目的をもってダウンにキャッチボールをしているのか検証していきましょう。
「ダウン」にする「キャッチボール」に意味があるのか?
まず、ダウンに入る前に、プレーをしている所から考えましょう。
投手で考えた場合の方が分かりやすいので、ここでは投手で考えていきます。
投球時というのは、常に「疲労物質」がたまっていくことになります。しかし忘れてはならないのが、同時に「回復」もしているということです。
「疲労」と「回復」の速度が、「疲労」の方が高まっていくことによって「疲労感」を感じるようになっていきます。
そのため、投球後、当然と言えば当然のことですが、身体は「疲労」していることになります。
投球時には、毛細血管が拡張するので、「血液」がたくさん運ばれてきます。
それが、投球を終えることによって、「毛細血管」が収縮していきます。
それとは反対に、その「毛細血管」が張り巡らされている筋肉は疲労しているので、「疲労物質」が生成されていきます。
これでは、「疲労物質」はたまる一方になってしまいます。
このタイミングに行う「投球と同じ動作をゆっくり行うこと(有酸素的運動)」は、「疲労物質」の「回収の促進」に効果的だと言えます。
「ダウン」にする「キャッチボール」は効果的だが「タイミング」が大切
つまり、投球後のダウンにするキャッチボールは効果的だと考えられます。
「なんだ、結局効果的なんじゃないか。」
と思われたかもしれませんが、わざわざ疲労の流れを詳しく記したのには理由があります。
それは
肩はまだ温まっている状態でやっているキャッチボールには疲労回復を促進するような効果はない
ということです。
つまり、投球直後に行うキャッチボールにはほとんど意味があります。
では、どうすればいいのか。
それは、
ダウンのキャッチボールを行うタイミングが大切
だということです。
一番ベストなタイミングとは、
投球後に「肩」が冷えてきたタイミング
です。
そして最も大切なことが、
冷えるタイミングは人によって違う
ということです。
この事実から言えることは、投球後すぐにダウンとしてキャッチボールはあまり意味がなく、皆で揃ってやっているダウンに意味がないということです。
良く記事でも記していますが、なんとなくみんながやっているからレベルで行う練習は注意しましょう。
どんな練習にも、全てに意味があります。
その意味とは、良い効果をもたらす中で、悪い効果をもたらすものもあることを忘れてはいけません。
さらに、人によって効果があるものと、効果がないものがあります。
つまり、自分で考えて自分で検証しなくては、適切なトレーニングは見つかることはありません。