バッティングの基本はゴロではない! ~「ゴロを打て」が選手をつぶしている事実~

バッティングの基本はゴロではない

何十年も前から、打者に対しての指導の基本は「ゴロを打て」ということでした。

「ゴロを転がせば出塁できる可能性が上がる」、「ゴロには野手のエラーと暴投と、加えてそのボールを取る野手のエラーと3回のエラーの可能性がある」というのがその根拠でした。

反対にフライは補給したら終わり。1度しかエラーのチャンスがない。

そのため、「ゴロを打て」と教わってきました。

しかし、結論から言えば、「ゴロを意識したスイング」というのは選手の可能性を大きく潰してしまう要因になっています。

ゴロを意識した時のスイングをするとどんなことが起きているかご存知でしょうか?

ゴロを追求してしまう負の可能性をご存知でしょうか?

しっかりと検証した上で、指導していく必要があるのに、検証もされていない確率論で指導してしまうのはいかがなものでしょうか。

さらに酷いのは、

「指導者自身が昔に教わったからそのまま教えている」

という現状です。

野球界、スポーツ界は日々進化しています。

こういった事態は、あまりにも選手のことを考えて言っているようには思えません。

選手のことを考えているのであれば、まず

ゴロを打つことのデメリット

を考えるべきでしょう。

それを踏まえた上で、どう教えることが一番メリットが大きいのかを比較検討して選手に伝えることが、指導者の役目であり、指導と呼べるのではないでしょうか。

バッティングの基本は「ゴロを打つ」が伝統なのか

「単純に言われたことを伝えること」これは「伝達」であって「指導」ではありません。

そして「伝達」を「伝統」と勘違いしてはいけません。

選手の親からすると、親御さんは「うまくなるように」と思って子どもを預けています。

しかし行われている内容は伝言ゲーム。

だれでもできます。

やはり野球にも、サッカー同様に指導者にはライセンス制度をしっかり設けて、ある一定水準を超えている指導者のみが指導できるような環境整備が必要だと思います。

今のまま進んでいくと、指導力のない指導者は、優秀な人材にかぎって潰していきます。

そこに金銭的な授受も出てくるでしょう。こんなことはまかり通ってはなりません。

「うまくない人をうまくすること」、「活躍できなかった選手が活躍できるようになること」こそが指導者の仕事です。

「優秀な人材を買っチームを強くする」、「お金さえあればチームは強くなる」といったことをするのであれば指導者なんていりません。

これでは野球なんて本当につまらないスポーツとなってしまいます。

ファンに夢を与えるようなスポーツが本来の野球です。

野球人気が低迷しているのはその他のスポーツに人気が奪われたからではありません。

お金の授受によって無知な指導者が有名になることは野球界発展の妨げです。

そういった事実を知っている該当選手に将来夢を与えられるようなプレーができると思いますか?

自分のことばかりではなく、未来を、将来を考える大人を増やしていきましょう!

「ゴロを打て」なんて教えるよりどんどんホームランを狙っていきましょう。

takebat_article105

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