王貞治氏が真剣を使って練習していた理由から本質を知る
世界のホームラン王である王貞治氏が現役時代に真剣を使って、藁を切ったり、上からから落ちてくる半紙を切ったりなどの練習をしていたことは有名な練習です。
しかし、その練習の意味を知っている人はいらっしゃるでしょうか?
パフォーマンスだと思われていた方も多いのではないでしょうか。
そんなわけありません。
ちゃんと真剣で練習していた意味はあります。(とはいえ「真剣」で練習することをおススメしているわけではありません。)
真剣で練習していた意味を読み解けば、バッティングを向上させる本質が見えてきます。
この本質を知れば、「筋肉」を鍛えて打球の飛距離を伸ばそうとしていることがバカげていることに気づくはずです。
王貞治氏が真剣を使って練習していた理由の秘密
真剣を使う練習でのメリットとはなんでしょうか。
真剣で藁や半紙を切ろうとすると、
力の伝達が効率的に達成され、力の伝わる方向に剣を向けなければ切れない
という特徴があります。
もし上記の条件を満たさなければ、片刃から逸れて切ることができません。
藁に対して適切な角度で瞬発的に大きな力を注ぎ込まなければ、刀は藁に負けてグニャリと曲がってしまうそうです。
または切れません。
また半紙の場合は、刀の風圧に負けて刀の周りをヒラヒラ避けるように落ちていき切断することはできません。
これは野球のバットスイングにおいてインパクトに100%の力をぶつけていくこととかなり条件が似通っています。
バッティングもしっかり力が伝わるようなスイングの方法をとらなければならないため、真剣での練習方法というのは理にかなっていたわけです。
根拠は王選手が残した結果を見ればあきらかでしょう。
王貞治氏が実行したスタイルは合気野球というスタイルです。
体全体を使いながら一番効率的な動作方法を見出し、そこに合気道の気の流れや体の使い方をミックスさせたものです。
当時では、その野球をプロ野球界に浸透させていた荒川氏が推奨していた野球の新しい理論だったようです。
皆さんも王選手のスイングフォームを見習うわけではなく、インパクトに100%の力をぶつけられるようなスイング方法を独自に編み出していきましょう。
見習うべきところは
練習方法ではなく自分で追及していく姿勢
です。
人間の身体はひとそれぞれなので、一本足打法が合う人もいれば合わない人もいます。
あなたにあったインパクトに100%の力をぶつけられるようなスイングとはどのようなものでしょうか?