サボると上手くなるのが現在の野球界の現実
皆が薄々気づいているのに声には出せないことが野球界に存在しています。
それは、野球界で活躍する人の特徴です。
その特徴とは、
・あまり練習をしない人
・練習嫌いな人
・ちょっと適当な人
・サボることが上手い人
・チャラチャラしている人
などです。
表向きは「そんなことあり得ない」と反論している人でも、過去にこのようなことを感じたことがある人はたくさんいると思います。
私が約25年間野球をプレーしてきた中では、活躍している選手は、真面目で一生懸命やっている人とさぼってばかりいる選手が半分半分ぐらいの感覚があります。
とはいえ、指導者の立場からしてみれば「練習をサボる」選手を野放しにすることはできないため、サボった方が上達するなんて口がさけても言えません。
しかし、
サボっている選手でも活躍している選手はたくさん存在する
という事実は確実に存在しています。
では、この事実から分かることとは何でしょうか。
実はサボっている選手で活躍している選手は練習をしていないわけではありません。
常識では考えられない方法で練習をしているため、周囲から見ればサボっているように見えるだけです。
ただ何の練習もしない選手と意味のある練習だけに力を入れて、無駄な練習で身体が疲労しないように効率的に練習している選手を同様に考えてはいけません。
また、これらの事実から見えてくるもう一つの事実があります。
それは、
野球は練習時間が無駄に長く、肉体的にも、精神的にも体は悲鳴をあげてしまっている状態にある
ということです。
大半の野球選手は、もはや疲労している状態に身体が慣れてしまって、自分が疲労しているのかどうかさえ分からない状態になっています。
その結果、活躍している選手は、特別身体が強く過酷な練習に耐えることができる選手及びサボりながらポイントだけを適切にこなしていく選手が活躍してしまっています。
そして最も悲しいのが、その両者に当てはまらない頑張っている選手が日の目をみな状態になっています。
これらの事実はプロ野球選手に当てはめても同様のことが言えます。