野球選手がいくら短距離ダッシュをしてもキレは生まれない
野球選手は昔からの伝統で基礎トレーニングに多くの時間を割いてきました。
走り込みや筋トレなど、野球のプレーに直結する練習よりも時間をかけて行います。
短距離ダッシュもその内の一つで、短い距離を全力で走ることによってプレーに「キレ」を生み出そうとしています。
そのため、プレーにキレがない選手は「短い距離を全力でたくさん走れ」と言われてきたはずです。
私が現役時代にはよく言われていたことを記憶しています。
短い距離のダッシュや、坂道をダッシュで登り降りし、さらにはコーンを細かくステップしたり、連続ジャンプを行なったりしていました。
これらは、筋肉の収縮を早く、細かくできるようになるためのトレーニング種目として指導されていました。
しかし結論から言えば
野球界で行われているような短距離ダッシュはいくら繰り返しても野球のプレーに「キレ」は生まれない
ということを知っておきましょう。
というよりも既に皆が知っているはずです。
短い距離のダッシュを繰り返したことで、野球のプレーの「キレ」が増したという経験をした選手はどれくらいいるでしょうか。
そもそも、短距離ダッシュを繰り返すことで「キレ」が増すのかどうかを検証したことがある人はどれくらいいるでしょうか。
現実として、なんとなく「キレ」が増しそうだからやっている・・・という程度の考えで行っていないでしょうか。
>次のページ:野球の動作のキレは野球の動作の中でしか磨かれない
ページ: 1 2