全てに意味があるなんて嘘
野球の現場でよく聞く言葉があります。
今やっていることはいつか役にたつから意味のないことなんてない
という言葉です。
この言葉を聞くたびに私は「???」という気持ちになります。
確かに、何が起きるか分からない人生において、何が自分のためになるのかなんてわかりません。
しかしこれは、選手自身が各々感じることであって、指導者が言ってはいけない言葉ではないでしょうか。
この言葉を言い換えれば
どうやったら上手くなるのか私は知りません
と言っているのと同じだと感じるのは私だけでしょうか。
選手はそんなものを求めていません。
選手は潜在的に、
意味があるとはどんな意味があるのでしょうか?
ということを聞きたいのですね。
こんなこと怖くて聞けないので聞かないと思いますが。笑
指導者側から考えると、具体的な解決方法が見出せなくて、よくわからない時や、それほど期待されていない選手へのアドバイスなどの時などにそんな適当なアドバイスをすることがあります。
野球界のリアルな現場
とはいえ大半のケースでは、なんて答えていいかわからないので、
「全てに意味がある」
「とりあえず聞いておけ」
「言ったことだけやっておけ」
などという言葉がよく出ているのが現状です。指導者は組織的には上にいるので選手は無理矢理でも聞かざる終えない状況です。
「全てに意味がある」
確かになんとなく感覚はわかります。
しかし、スポーツなど科学する分野では、すべてとは何のことで、その意味とは具体的になんなのか?ということをしっかり矛盾なく教えてくれる指導者が選手を理解する指導者だと思っております。
全てとは何のことで、意味があるとはどんな意味があるのかというところをちゃんと答えてほしいですよね。
反対に答えることができないのであれば、「全てに意味がある」なんて格好つける必要はありませんよね。
全てに意味があることの意味を具体的に話せる指導者がどれくらいいるのでしょうか?
未来の野球界を背負う子供達に適切な指導をしていきたいですね!