野球選手に必要な体幹は固めても強くなるものではない

野球選手の安定性は筋肉ではつくるものではない

野球選手として、人間としての動作に安定性を生み出すためには、筋力量が関係しているわけではありません。

安定性を生み出すためには「重力」の存在を忘れてはいけません。

安定性を考える時、地面の存在を忘れては何の議論にもなりません。

安定性とは、

地面から得た力を、下半身から取り入れ、目的の動作へとエネルギーをロスすることなく伝えること

で生み出されます。

伝達の過程で無駄があったり、思ってもない方向へとエネルギーが分散されることで動作の安定性が損なわれます。

安定性は筋力量を上げたり、筋肉を固めるたところで上がることはありません。

むしろバランスの悪い筋肉が増えたり、無駄に固まりすぎることで安定性を損なう可能性の方が高いでしょう。

「体幹」を強くすることで安定性が生まれることに間違いはなくても、そもそも「体幹」の意味を知らずにトレーニングをしても全く意味がありません。

では「体幹」を鍛えたければどうすればいいのでしょうか。

それは、

下半身と上半身のつながりを作るためのトレーニングをすること

です。

具体的に言えば、

体のポジションに関係なく重心位置が空間的に同じところに留めておけるようにすること

です。

人間は何も考えることなく「踵(かかと)重心」になると重心位置は前方へと移ります。

反対に「つま先重心」になると腕が後方へと振り出され重心位置は後方へと移ります。

この重心位置の移動を空間的に同じ位置へ留めることができるようになれば、体に安定性が生まれます。

重心位置を安定させるためには、腹筋や背筋が強くても関係ありません。

体幹トレーニングを考えるのであれば、まずは重心の位置を考えてみましょう。

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