野球選手にストレッチは必要ない
さらに、アキレス腱を伸ばすことに関して考えていくと、さらなる問題にも行き着きます。
それは、
そもそものストレッチの在り方
についてです。
およそ30年前、アキレス腱を伸ばす時には、反動をつけて行なっていました。
「1、2、3、4」という掛け声に合わせて反動をつけながら伸ばしていました。
それがいつの日か、反動をつけて伸ばす行為は断裂の危険性があるということで、じわじわ力を断続的に加えて伸ばすようなアキレス腱伸ばしに変化してきました。
しかし、近年で現れてきたストレッチを知っているでしょうか。
実は、
ダイナミックストレッチという名前に代わって反動をつけて行う伸ばし方が新しい方法として紹介されている
という現状があります。
不思議に思いませんか?
ストレッチの内容がまた元通りになっています。
こんなにコロコロ移り変わっている状況を考えれば、そもそもの腱組織を伸ばすような行為、つまりはストレッチに大した意味がないということです。
反動をつけるストレッチは動的ストレッチ、その反対は静的ストレッチと呼ばれています。
ダイナミックストレッチも動的ストレッチだと考えれば、
「反動ストレッチ→静的ストレッチ→反動ストレッチ」という流れでストレッチ業界は進んでいます。
またいつの日か、静的なストレッチが広まる日が来るのでしょうか。
そんなバカなことを繰り返していても意味がありません。
もっと根本的に解決すべきことは何なのか考える必要があります。
ポイントは関節の状態について考えることです。
詳しくはまた別の記事で記すのでご期待ください。
とにもかくにも、アキレス腱は切れてしまえば致命的になる大切な腱組織です。
アキレス腱を本当に大切にしたいなら、アキレス腱伸ばしをすることは辞めましょう。