バッティングの基本はゴロではない。
野球界では、何十年も前から打者に対して「ゴロを打て」と指導することが基本とされてきました。
その根拠は、「ゴロを転がせば出塁できる可能性が上がる」、「ゴロには野手のエラーと暴投と、加えてそのボールを取る野手のエラーと3回のエラーの可能性がある」といものでした。
反対にフライは補給したら終わりで1度しかエラーのチャンスがありません。
そのため、「ゴロを打て」と教わってきました。
しかし、ここで一つ考えてください。
それは
「ゴロを打て」という指導はあくまで「エラー」を基準にした考え方であること
です。
結論から言えば、「ゴロを意識したスイング」というのは選手の可能性を大きく潰している要因になっています。
ゴロを意識したスイングをしてしまうと、選手にどのような影響が出ているかご存じでしょうか。
ゴロを追求してしまう負の可能性をご存知でしょうか。
選手に指導する内容は、検証した上で指導していく必要があるのに、検証もされないまま指導してしまうのはいかがなものでしょうか。
まだ「エラーの確率」を考えての「ゴロを打て」という指導であれば、まだましな方です。
酷い場合、
「指導者自身が昔に教わったからそのまま教えている」
という指導体制です。
野球界、スポーツ界は日々進化しています。
そして昔の人が言っていたは何の根拠にもなりません。
選手のことを本気で考えるのであれば、ゴロを打つことの「メリット」と「デメリット」を考えるべきでしょう。
その「メリット」、「デメリット」を踏まえた上で、どう指導することが最も効率が大きいのかを比較検討し、選手に伝えることが指導者の役目であり、本当の「指導」と呼べるのではないでしょうか。
>ゴロを打つことが伝統なのか
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