野球を上達したいなら練習をシンプルに考えましょう。
何事も結果を出すためには整理整頓が大切です。
とくに野球選手で言えば、
練習内容に明確な目的を持ってシンプルに、コンパクトに行うことが結果を出すための最大の近道
でしょう。
そうすれば、パフォーマンスも向上する上、故障のリスクも下がることでしょう。
ただし、
練習の内容をシンプルにするとは、練習項目を減らすことを目的とするのではなく、一つ一つの練習の中身をシンプルに考える
ということです。
シンプルに今やっている練習が効果を発揮しているものなのか、もっと効果的なものが他にあるのか考えてみることです。
疑問が残る練習がたくさんあることに気づきませんか?
すると結果的に、練習項目も厳選され、すべてがシンプルになっていくでしょう。
野球選手が失敗しやすい考え方として、なんでも足し算ばかりで考えてしまう傾向があります。
結果が出ないため、ありとあらゆる練習を取り入れます。
結果がでないことを「練習量」で埋めようとします。
しかし、その結果は選手自身にさらなる迷いを生み出します。
もし、自分の成長に悩みがあるのであれば、初めにやるべきことは新たな練習内容を取り込むことではありません。
少し前に流行った言葉で言えば、「断捨離」というやつです。
まずは、
今行っている練習や取り組む姿勢、考え方を検討した上で、不必要なことをそぎ落とす
ことです。
試合で打てなくなったら練習をする前にシンプルな考え方を
例えば、試合で打てなくなったとしましょう。
または打てなくなってから日にちが経っていたとしましょう。
そんな時はひたすら練習・・・するのだけはやめてください。
まずは、
打てなくなる前の状態と打てなくなってからの状態で何が違うのか
を考えましょう。
それは練習の内容かもしれません。
体の使い方かもしれません。
体型なのかもしれませんし、身体の張りかもしれません。
食事かもしれませんし、気候なのかもしれません。
あらゆることを想定した上で、どんな変化があったのか割り出し、書き留めておいてくだい。
その書き留めたことを今度は線で結びつける作業を行います。
つまりは因果関係を考えるということです。
ここでは、正解かどうかは関係ありません。
自分の中でこれが原因で今の自分の形を作り上げていると感じるかが問題です。
原因は一つではないかもしれません。
そして上げた項目の中に原因がない可能性もあります。
しかし、この一連の作業を繰り返し続けると、いつしか練習をしなくとも上手くなることが可能となります(正確にはこれも練習ですが)。
野球選手は結果が出なければとにかく体を動かそうと考えます。
上手くいかなければ上手くいかなかったことを反復練習します。
周囲からその光景を見ていると、罰ゲームのようにしか見えません。
練習は罰ゲームのためにするものではなく上手くなるためにするものです。
一度、今回の記事を参考に自分の練習内容をすべて書き出し、一つ一つシンプルにしていくことができるか考えてみてください。