真面目にやるほどバカをみる野球界
野球をしていると、こんな選手に出会ったことはないでしょうか。
真面目にまったく練習をしていないのに何故かずっとレギュラーで居続ける選手
みんなから「全く練習しないよね」と言われる選手です。
それにも関わらず、技術は一般的な選手より上のレベルにあります。
しかし、この見解には野球界に未だに残っている間違った考え方が存在していると考えています。
こういった選手と出会った時、あなたなら何故レギュラーで居続けられると考えますか?
恐らく、
「センスがある選手」、「素質を持って生まれた選手」、「天才」
といった言葉で片付けていないでしょうか?
しかし、これは本当に正しいのでしょうか。
takebat.comでは、
真面目であるかどうかは野球技術に関係がない
と考えています。
なぜなら
真面目の基準は人それぞれな上、時代の流れによって変化するものだから
です。
確かに、真面目に練習をする選手というのは、他の選手やスタッフから見栄えはよくなります。
真面目に練習をすれば怒られることも少ないでしょう。
しかし、それは選手として、周囲の評価だけを得られれば満足なのでしょうか。
当然ながら違いますよね。
野球選手としてうまくならなければ意味がない
と考えているはずです。
どれだけ周りから評価されようとも、結果が伴わなければいずれは評価が下がっていきます。
いくらチャンスをもらえたとしても、結果を残すことができなければレギュラーに定着することはありえません。
ましてや、甲子園の常連校に入りたい、プロになりたいと願うのであれば評価だけでは意味がありません。
トレーニングは辛くないといけいなと思っていませんか?
では、野球選手として上達するためには練習をしなくていいのか・・・というとそんなわけはありません。
野球が上手くなるためには、上手くなるための練習をしなくてはいけません。
ここまで記してくると、勘の良い方であればお気づきと思いますが、冒頭で触れた不真面目な選手で優秀な選手というのは、一見では練習していないように見えて、意味のある練習には集中して取り組んでいます。
そんな練習ができている選手が少ない(もしくは指導者も分からない)から、不真面目で優秀な選手は「天才」という言葉でひとくくりにされてしまっています。
「辛い練習」=「意味のある練習」ではありません。
不真面目に見える優秀な選手は、考えた上なのか、それこそ天性の勘なのか、自分にとって意味のある練習かそうでないのかの基準を持っています。
そして、意味のある練習と思っていても、何か違和感を感じたり、他に良い練習を見つけると、すぐに過去の基準を捨て去ることができます。
「意味のある練習」とは人それぞれ異なります。
そして同じ人でもタイミングや環境によって異なります。
それにも関わらず、野球界は野球を始めた少年からプロ野球選手に至るまで、そんなに大差ない練習を何十年にもわたって繰り返しています。
しかもだいたい集団で同じ練習を行います。
それが伝統になっています。
変わり映えのない練習を続ける野球界において、「真面目であること」は考えものでしょう。
「真面目に練習すればうまくなる」と思っているのであれば、早くその考え方を捨てた方がいいでしょう。