野球選手は身体が資本
野球を通じて学べること、というのはたくさんあります。
しかし、その反対に野球によって学べないこと、というのも同様に存在しています。
また、それはプレイヤーである間に必要な知識とプレイヤーを引退した後に必要になってくる知識とが存在しています。
野球選手が勉強嫌いであることは理解しています。
なぜなら、かくいう私もその「野球バカ」の一人であったからです。
しかし、社会人野球まで経験し、その後、治療院を経営し、今や治療院のコンサルティングをするまでの過程で、「本来の」野球バカとは決して勉強嫌いではないということに気づきました。
分かりやすいところで言えば、
野球選手は身体が資本
であることは言うまでもない事実です。
そんな野球選手が結果を残すことを純粋に求めれば、高校レベルの生体学などの知識を求めるようになるのは想像に難くない話です。
勉強というのをすべてひとくくりにせず、毛嫌いする前に、自分にとって何が必要なのかを自分で考え、本来の意味での「野球バカ」になれるように、本日の記事を記します。
できるだけ早くの時期に知ることができれば行動が変わってくると思いますので、共感頂ければ、シェアをしてたくさんの方に届けて頂けると嬉しいです。
「野球」で学べること、学べないこと
私は野球によってたくさんのことを学びました。
中でも大きな要素は、
「勝負に勝つためには何が必要なのか」を考える力
を得たことです。
どのようにしてライバルに打ち勝ちレギュラーになるのか、と同時に、チームとの連携・協力をどのようにしていくのか、先輩後輩のあり方や、人として基本の挨拶や返事、言葉の使い方などを学びました。
これはビジネスをすすめて行く上でも、生活していく上でも必要になってくることです。
しかし、逆にいうと野球で学べる社会に通用することはこの程度です。
つまり、野球をやめてしまった人はただの身体の大きい人です。
反対に学べなかったことの大きい部分は、野球関係者以外の人との付き合い方や、野球以外の先輩後輩などの付き合い方です。
私は会社を経営しているので、いろいろな会社との取引方法や、ビジネスにおけるマーケティング方法、顧客に対するサービスの方法など、組織を作る側の勉強はできませんでした。
学べること、学べないことは選手一人一人の価値観の問題だとは思いますが、私はそう思いました。
何がいいたいかというと、野球人生を長く続けていくと、30歳や40歳という風に野球界から離れた時にどうしたらいいのかということを選択するときがきます。
いつかは野球を辞める日がくる
結局のところ何が言いたいかというと、
野球選手はいつか野球を辞める日がくる
ということです。
その中で、自分の強みを生かしつつ、世間一般的に生き抜くには何が必要なのかということを現役時代に学んでおく必要があると思います。
長くプレーできる人でも40歳そこそこが限界です。しかもそれもほんの一握りのプレイヤーです。
仮に40歳で野球界から離れ、普通のサラリーマンをしようとしても、就職先はなかなかありません。
事業を起こそうにも、世間に認められるような方法がわかりません。
野球に没頭して成果があげられればそれに越したことはありませんが、そうなる選手は一握りです。
ということは大半の方々は私と同様に困るタイミングがくるということです。
その時に、人間的に素晴らしい野球人なのですから、そこから先の生き抜く力、様々な知識をつけておくのが得策ではないでしょうか。
私は野球をやめた後、会社員はほとんどせず起業いたしましたが、色々苦しい思いを致しました。
その時、生き抜くポイントになったのは、
勉強し、考えることを辞めなかったこと
です。
「本物の野球バカ」は勉強を怠りません。
勉強というのは足し算や引き算といったものだけをさすわけではなく、自分が知らないものへの勉強です。
そしてそれを自分に生かす考え方をもっています。
どうせ「野球バカ」になるのなら、「本物の野球バカ」になりましょう。
とにかく自分で考え、自分で調べ、自分で検証しましょう。
私と同様に、肩の故障で野球を引退し、その後「野球バカ」で苦労してしまった私のようにならないように。
私のような人が少しでも減るように、との思いで今回の記事を残させていただきます。