現役MAX147km/hの院長が施す野球専門の施術
さて、本日もかなりの大物にインタビューをして参りました。
野球特化型整骨院「寿晃整骨院(じゅこうせいこついん)高松本院」の院長である森本大志氏です。
院長はもちろん野球経験者です。そして経歴は整骨院オーナーには考えられないほどの実績をもっています。
社会人野球の三菱自動車水島製作所で都市対抗出場経験もある大型本格派右腕、現役当時はMAX147km/hのスピードを誇りました。
引退後は社会人野球のトレーナーとして三菱自動車水島-パナソニックで約10年、選手達をサポートしてきました。
その10年間現場で培った技術を地元高松で発揮し、少年野球選手からプロ野球選手までが来院する整骨院を経営されています。
技術は言うまでもなく、むしろ素晴らしいのは院長の人柄です。
多くの人脈もお持ちで、プロ野球関係者から全国の高校、大学、肩や肘の権威と呼ばれる、様々な医師との太いパイプをお持ちです。
これほどの経緯を持ち、野球に特化し、現場で働かれている先生は全国探してもそうはおりません。
場所は四国の香川県ではありますが、今は交通の便も非常に良くったので車、電車、飛行機でも行くことができます。
さて今回、弊社運営の野球肩革命所®の取材にお忙しい中、特別にお受けいただくことができました。とても稀なケースで嬉しい限りです。
野球業界ではこういった方々は口コミで超人気になるため中々こういった公の場にはでてこられません。
また困った時にしか頼らない傾向が強い業界なので、あまり表にでてこない情報なので貴重です。
本来は怪我や故障をしてしまう前に、身体のメンテナンスとして施術や診断をうけておくべきことなので、本日のインタビューを通して、そういった所も感じて頂けると嬉しいです。
『心・技・体』ではなく『体・心・技』が大切
-大竹
本日はお忙しいなかありがとうございます。
森本院長は高校時代、超高校級右腕と言われ、注目選手でしたよね。
甲子園経験はないとはいえ、社会人野球の名門である三菱自動車水島硬式野球部へ高卒で入団をされ活躍をされていました。
素晴らしい経歴をお持ちの森本院長ですが、社会人野球時代は順風満帆にはいかなかったとお聞きしております。
それは、投手にとて致命傷とも言える、肩を痛めてしまったためだとお聞きしています。
その時の苦労は私も同様の経験をしているので多少はお気持ちが理解できますが、こればかりはその痛みの場所や度合いなどで人それそれだと思います。
ぜひ森本院長の体験をお聞かせください。できれば、「takebat.com」を通じて今後の野球界を背負っていく小中学生や高校生に向けてお願いします。
-森本院長
こちらこそ、今回はこのようなメディアに出演させていただいてありがとうございます。
私の経験がこのサイトをご覧になっている方々のプラスになるかはわかりませんが、何かの一助となればと思ってお話しさせていただきます。
まず、私が社会人野球入部時、同期の投手が私以外に3人いました。ここの競争に勝たなければ自分がチームで投げることはできないだろうと直感していました。
しかし、お気づきの通り、社会人にまでなっても野球ができるような猛者ばかりの世界でそんなに簡単に行くはずもりません。
正直、「ヤバい・・・」と、思ったのが率直な感想ですね。
しかし、今思えば、この感情こそが、以後の私の野球人生を大きく左右することになりました。
-大竹
分かります、高校生レイベルでは体験できないようなレベルの選手がゴロゴロいるんですよね。ところでなぜ、その感情が野球人生を左右してしまったのでしょうか?
-森本院長
はい、分かりやすく言うと、適切な言葉とはいえませんが「焦り」を生んだんでしょうね。
野球(投球)だけの結果を求めすぎで、フィジカル的にも、メンタル的にも未熟なままで投球し続けたことが先述した野球肩に繋がったんだと思います。
しかし、「焦り」という表現を使いましたが、一つ注意しておきたいのは、メンタルが先に弱っていたということではありません。
メンタルが低下してくる時というのは、必ずといってもいいほど、先に体が変調をきたしています。反対に、体に変調をきたしていなければ意外とメンタルというのは保たれるものです。
そのため、身体のケアやメンテナンスを故障の発生までにしていくことが大切なんです。
言い換えれば、これからの世代の野球少年に伝えたいこととして、【心·技·体】ではなく、【体·心·技】だということですね。
鍛えるだけではパフォーマンスは向上しない
-大竹
【体・心・技】ですか、確かにそうですよね。野球選手にとって、なかでも投手にとっての肩の痛み(体の不調)というのは致命傷になります。
そのため、肩に関しては特にケアやメンテナンスなどを気にする必要があります。
やはり一番に来るのは心ではなく体ですよね!健康的な体あっての心(メンタル)そして、技術。うまくいきそうな構図です!
私も肩の怪我を患い手術も経験しました。できれば同じような経験することなく、選手生活を順風満帆に過ごしてもらいたいところですね。
森本院長は手術は経験されなかったので、リハビリしながらの選手生活だったかと思います。
特別に行っていたケアの方法や、大切にしていたこと、また、怪我をしていない時から行っておいた方が良いケアやメンテナンス方法があれば教えていただけませんか?
-森本院長
現役時代には、肩の痛い部分にばかり目がいき、右肩のリハビリばかりをしていたように思います。そこが間違いでしたね。
改めて色々な選手の肩の傷害を診ていても感じることですが、肩痛は肩そのものよりもっと他の部位に原因があることが大半です。
例えば、肩甲骨の動きや体幹、股関節の動きや、胸郭の動きなどです。
つまり、上記のような肩関節以外の部分のコンディショニングを常日頃からやっておいた方がいいと私は思います。
「木を見て森を見ず」にはならないようにしたいものです。
-大竹
ほほ〜。「木を見て森を見ず」とはまさにですね。
体全体をトータル的に意識してトレーニングやコンディショニングを行えということですね。
特にスポーツ選手は一か所に目が行きがちですが、人間の動作はあらゆる筋肉・関節の複合的な動きによって成立しています。
ところで、森本院長は肩の痛みから引退を余儀なくされたとのことですが、会社に残って会社員として仕事をすることも可能だったと思います。
しかも三菱なんて超優良企業。引退後、どうして第二の人生としてトレーナーの道を選ばれたのですか?
-森本院長
元々はストレングスを勉強していたのですが、ストレングスコーチをしているうちにメディカルの重要性も感じてきました。
鍛えるためには、労わるのも大切。そう思った時に、トレーナーって大切なんだろうなと感じました。
そこから医療の専門学校に通い、国家資格を取得して、トレーナーとして生きていこうと考えたのがこの業界に足を踏み入れたきっかけです。
とにかく自分の故障の経験もあったので、同じような人間だけはつくりたくなかったですね。
仮に故障してしまったのであれば、救う方法を見つけたかったという感じです。
初志貫徹する心の強さがすべての道を開く
-大竹
やはりさすがですね!
鍛えるばかりでもダメ。しっかりケアや治療もやらなくてはダメ。
その両輪がうまくいって初めてトレーナーとしての重要な意味合いが見いだせるということですよね。
しかも、野球人生が断たれたきっかけが同じなのでとても共感できます。
しかし、このような思いをもってして整骨院を始めても通常の形態にとどまってしまう方というのが必ずいます。
そして、野球人生から引きずり降ろされてしまうと、そこで立ち止まってしまう人というのもいます。
現在の野球少年を始め、野球関係者に対して、自分の道を歩んでいく方法論みたいなものがあれば教えていただけませんか?
-森本院長
とにかく、初志貫徹ですね。
苦しい時も、心が折れそうな時も人間であれば絶対あるでしょう。
でも私の場合、その諦めかけた時、自分自身を奮い立たせてくれるのは、「誰かの夢を実現させてあげたい」と思う『裏方魂』だと思うんですよね。
これは整骨院やトレーナーの方にあてはまることかもしれませんが、「あなた自身を奮い立たせる何か」というのは常に存在していると思います。
その初めの気持ちを貫くことで、常に道は開かれると思っています。
写真や画像には原因はなく、目の前の選手にこそ答えがある
-大竹
順風満帆のように見えても苦しい時や心が折れそうな時もあるけれど、「誰かのために」という思いが、大きなバイタリティーを生むなんて最高の言葉ですね。
すこし具体的な話になりますが、『寿晃整骨院』の特徴と、野球選手の肩の治療方法までの流れ、治療のやり方の一例をご紹介頂けませんか。
-森本院長
当院の特徴としては、野球選手の傷害施術に特化しているところです。ここが一番大きな特徴です!
野球選手に関しては他院には負けない自負があります!
治療の流れとしては、徹底した問診とその選手の動きをみることから始めます。次に、電療を施し、徒手療法に移ります。
そして、当治療院での最大のウリは【メディセル】という機械を使い、皮膚を柔らかくして筋膜をリリースすることです。
多くの選手は「病院でレントゲンやMRIを撮影したが、骨や軟骨や靭帯や神経に異常はなかった」と言って治療院にきます。
骨、軟骨、靭帯、神経に異常がないのに、痛みがある、普通で考えればおかしいことじゃないですか。
となれば、それ以外のところ(皮膚や筋肉)に異常があるのではないかと考えるのが普通だと私は思います。
だから、私はこのメディセルを多く使い、皮膚や筋膜といった比較的浅い部分を治療してみます。
そして、最後にリアラインコアという骨盤と胸郭の歪みを矯正し、最初の動きと比較して治療を終えます。
結局最後はその選手の動きや身体の性質といった、疼痛部位以外のところに痛みを生む原因があるのではないかと思い、私はありとあらゆる角度からその選手をみるようにしています。
【ハインリッヒの法則】ではないのですが、『1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在する』というやつです。
言い換えれば『1つの痛みの背後には29の動きの悪さがあり、その背景には300の筋肉異常が存在する』といった感じでしょうか?(笑)
すこし話がそれてしまいましたが、とにかく原因は目の前の選手をしっかり見ることから始め、故障部分だけに目を向けずにあらゆる可能性を考えるということです。
-大竹
素晴らしいお話ですね!
野球経験者だからこそ、また野球界でもアマチュアのトップレレベルでプレーヤーとして活躍されたからこその考え方ですよね。
野球をしている選手のことがよくわかるということですよね。非常に説得力のあるお話をありがとうございました!
森本院長本日はお忙しい中ありがとございました。
ますます貴院の発展と、森本院長の健康、一人でも多くの野球選手の怪我の改善と、一人でも多くの野球選手に怪我をさせないように尽力されることを祈念いたしております。
-森本院長
こちらこそありがとうございました! 弊社のメディアも今までの野球業界の常識を覆すような情報を伝えていて素晴らしいと思います。
やっとこういう情報がでてきたな・・・といった感じです。お互い頑張っていきましょう!
寿晃整骨院 高松本院の詳細