理想の体型は1つではない
スポーツには特異的な動きというものが存在しています。
例えばマラソン選手であれば、長い距離を前に向かってひたすら走るので、その行為に適した特別な体型となっていきます。
スキーならスキーの体型、バスケならバスケの体型、サッカーならサッカーの体型、陸上でも長距離と短距離では体型は異なります。
これは野球に限っても例外ではありません。
さらに言えば、守備位置によっても理想の体型というは個別に存在しています。
投手には投手の体型があります。
少し脂肪がつき、ふんわり大きく、お尻が大きく、O脚気味で、肩はなで肩が理想と言われていますよね。
大学、社会人野球、それ以上となればそういった体の特性もはっきり出てきます。
また、その人にあったスタイルによって理想の体型も存在しているので、
野球選手ならこんな体型にならなければだめ
といった一括りの考え方は間違っています。
打者にとっての理想の体型とは
さて、それでは本日の記事のテーマである打者はどんな体つきが望ましいのでしょうか?
動きの特徴を考えていけば自ずから答えは出てきます。検証していきましょう。
主に打者は野手がメインです。
そのため野手ということを大前提で考えていきます。
野手というのは前後左右に全力疾走をする動きが必要です。
また、上方のボールなどはジャンプしたりもします。
バッティングでも打った後は全力疾走、トップスピードまで最速でもっていかなくてはなりません。
スイングも瞬間的(0.5秒以内)にスイングを始めて終えなくてはいけません。
また、ヘッドスライディングなど地面に対して滑り込むことも多く、ランナーなどとの接触の可能性もあるので衝撃に耐えうる必要性もあります。
上記をまとめると、瞬発、衝撃、持久力といった側面の強さがなくてはなりません。
ではそれに合わせた理想の体型とはどのようになってくるのでしょうか。
それは、
骨格的にはしっかりしており、体脂肪は少なめ、筋肉が若干浮き上がるぐらいの体型
が理想的と言えます。
つまり、筋骨隆々の状態が言い訳ではなく、脂肪も必要にはなってくるわけです。
そこに守備位置によっては、多少の特性をもって身体作りをするのが理想です。
1塁、3塁手に比べ遊撃手や二塁手は比較的すらっとした体型で、外野手はさらに細目の選手が多かったり、捕手は下半身が大きかったりします。
これらの特性を理解した上で、理想にあったトレーニング、練習方法を確立することも一つの考え方として大切だと言えます。