王貞治氏を育てた男
荒川博氏をご存じでしょうか?
50歳代以上の方でしたらその名を知らない方はいないでしょう。
荒川氏とは世界の王を育てた唯一の先生です。
その指導手腕は当時では考えられないような手法ばかりだったようです。
その最たるものが、
「ヒッチ(テイクバック)」はとってはいかん」
と今から50年ほども前から言っていたのです。
つい最近はテイクバックは取らないほうがいいといった指導をする方々が増えていますが、50年前からそういったことを行なっていたということで完全に脱帽レベルです!
この教えを体現した人こそが、誰もがしる世界のホームラン王こと王貞治氏です。
『何のためにやっているか知っていますか? ~王貞治氏の一本足に隠された秘密~』
大概の方は、「一本足打法」に目を奪われがちですが、打法の目的はテイクバックをとらないために行われているものでした。
荒川氏の指導は合気道にあった
荒川氏は合気野球をこの世に普及させようと合気道を習得されています。
体の使い方、体の力の伝達方法、どうすれば打球が飛びミートできるかなど、合気道の観点からその技術を野球に応用して指導されています。
最近では名刺を使って割り箸を切るという離れ業を行えるそうです。
しかも実際に野球を教わる生徒達も皆が行えるそうです。
私も実際に荒川氏に教わったところ、
なんときれました!
とはいえ1本がやっとでしたが。
荒川氏に野球を教わっている生徒さんは、2本や3本は簡単に切ってしまいます。
どういった原理なのかという部分は現代の科学では残念ながら追従できておりません。
それほど不明確ではあるが、実際に目の当たりにしてしまえば、素晴らしい無駄のない動きなのだと感じることはできます。
先日お伝えした弊社開発中のスイング矯正器は、このヒッチをなくすこと、インパクトにどれだけ大きな力を注ぎ込めるかということが体で習得できるためのトレーニング器具です。
テイクバックがなくなり、インパクトに100%の力を伝達できる状態で迎えることができれば、自ずと打球は飛んでいきます。
もちろん打率も上がります。
そう考えれば、この開発段階のトレーニング器具が世に出た時に、王氏が行った一本足のようにテイクバックをなくす感覚をつかむ最善の機具になるのではないかと考えています。
テイクバックをとらないことのメリットを詳しく知りたい方は以下の記事をご確認ください。
・『打てない原因はテイクバックをとるから ~野球の常識はスポーツの非常識~』
・『テイクバックをとればとる程 打球が飛ばなくなる事実』
・『テイクバックをとるとボールが揺れる?! ~テイクバックをとるから打てません~』
荒川氏画像はNEWS POST 7より