本当にすべて脳で考えているのか
よく、脳が人間の身体の司令塔で、すべては脳によって支配されている、なんて言われたりしますよね。
そのため、考え方が大切で、考え方を教えるような教材や、指導者がたくさんいらっしゃると思います。
そのため、感覚的に、体は脳に支配されていることはよくわかりますよね。
しかし、ちょっと冷静になって考えて欲しいことがあります。
あなたが飛んでくる球を打ったり、打球を処理したりするときって
本当に脳で考えてから動いていますか?
本日の記事では、身体と脳の関係について書いていきたいと思います。
なぜなら、脳からの指令によって体は動くからです。
身体に脳はだまされる
では、脳と身体の関係について説明していきます。
脳の大脳の表面は5層からなり、その中にある細胞の一部が指令を出し運動神経を通じて体を動かしています。
これらを考えたとき、脳に体は支配されているという表現が成り立ちます。
しかし、体にはたくさんのセンサーやスイッチが付いています。
そのセンサーやスイッチが脳に指令を出しています。
その指令によって脳は体に対してこう動きなさい!こっちの手を挙げなさいなどと命令を出しています。
と考えると、体のたくさんのセンサーをうまく使えば、自分の思い通りの動きができると思いませんか?
脳に指令を出す要因をつくっているのは、体にあるセンサーが感じたものへの反応です。(当然すべてのことではありません)
脳から体への指令、体から脳への指令、この無限のループによって人は生きています。
ということは、体は脳に支配されていると同時に
脳は体に支配されている
ということにもなります。
野球の技術への応用
さて、これらを野球の技術向上につなげて考えると面白いことができると思います。
体のセンサーを使い体に反応が出ることを反射と呼びます。この反射を利用します。
例えばの話ですが、投手でボールが高めに浮いてしまい、低めに行かないなどという投手がいたとします。
物理的には数ミリ前で投球できれば低めに行くことはわかると思います。
投球動作の時に、踏み出す足をすこし引くような意識をして投球します。すると、あら不思議。
なんとボールは自然と低めへといきます。なんならワンバウンドしてしまいませんか?笑
これは絶対おこる現象です。
反射というのは絶対的な反応ですのでまず間違いなく起こります。
反応が起こらなかったらそれは体として何かが起きているか、その他の動作が変化して異なる結果を生んでいるに過ぎません。
もし反射が起きていないなら病院にいってください。
体は脳に支配されていますが脳も体に支配されているという例です。
一つ考え方の視点を変えることでうまくいくことも沢山ありますので色々試してみてくださいね。