右打ち 左打ち どっちが有利?
野球には右バッターと、左バッターがいます。同じく投手にも右投げ・左投げといますよね。
今から数十年前には、右打ちが圧倒的に多かったのですが、ここ最近では左打ちが増えてきて、スタメンの半分は左打ちというチームも存在するようになりました。
では、ここで一点疑問がうまれるのではないでしょうか。
「右打ち」と「左打ち」ってどっちが有利なの?
という疑問がうまれませんか?
昔に比べて増えてきたところをみると、「左打ち」が有利なのでしょうか?
一塁ベースまでの距離が近いから「左打ち」が有利だ!、なんて言われたりもしますよね。
しかし、takebat.comをよくお読みのみなさんなら勘付いているかもしれませんが・・・
それぞれ有利・不利がある
というのが答えです。
しかし、多くの場合、この有利・不利が何から原因で発生しているのかを説明される方はいません。
何がこの有利・不利を生み、「左打ち」、「右打ち」でどのような違いが生まれるのでしょうか。
ベースはどっち回り?
「左打ち」か「右打ち」か、その優位性を生み出すものはなんなのかを考える前に一つ考えて頂きたいことがあります。
それは、
ベースを回る時はどっち回りですか?
この答はさすがに皆さん分かりますよね。笑
そうです、「右回り」です。
実はこの「右回り」というのが、打者の特性を語る上で重要になってきます。
右打者・左打者の特性
右打者というのは、流し打ちは難しいですが、左打者の流し打ちは比較的容易にできます。
これは、みなさんが感覚的に感じてらっしゃることでもないでしょうか?
この理由こそが、「ベースの回り方が右回り」ということに起因しています。
打者は基本的につまったバッティングをしたくない生き物です。
また、ボールを打つときに潜在的に一塁の方向に意識が行ってしまいます。
その結果、懐が狭くなってしまうのが右打者の特性です。そのため、右打者が右方向へ打とうとすると、つまり気味になってしまいます。
反対に左打者は1塁の方向に意識が行くことで懐が空きやすくなるので流し打ちが容易になるという結論になります。
それぐらい人間の潜在意識にかかわることというのは、身体の動きに影響を与えています。
自分の特性を考える
一般論で言えば、
右打者は引っ張りやすい
左打者は引っ張りも、流し打ちもやりやすい
ということですが、これはあくまで一般論です。
ここに、自分の特性というのが大きく関わってきます。そして、試合の場面によっても大きく左右されることもあるでしょう。
引っ張る打者なのに流し打ちをしなくてはいけない場面が来たとしましょう。
そうなると、ヒットになる確率は非常に下がります。しかし、そこで進塁打がチームの勝利にとって必要であれば、実はつまった打球というのはいいのかもしれません。
さらに言えば、元プロ野球選手の清原選手のように、流し打ちのホームランを得意とする選手もいるでしょう。
つまりは、選手各自の特性にあったプレーを磨き続ければ、試合への出場機会がうまれるわけです。
様々な場面にあわせて監督やコーチは試合に出場するメンバーを選びます。というか選ばなければなりません。
その際の特性を知る上での一つに、左打者、右打者の特性というものがあり、
塁間が右回りに回るという潜在意識
が、打者の特性までに影響しているという事実を知っておいても損はありません。
乱暴な話、ホームランを打つのであれば、早く走り出す必要もないので、おもいきって走り出しを捨ててしまえば、右打者が右方向に強い打球を放てるのかもしれないですね。