野球選手の筋トレの代償を考えたことがありますか?
先日の記事『野球が上手くなるための練習は同時に下手になるリスクが伴う』にて、メリットがあることには必ずデメリットがあることを野球選手は理解しなければならないとお伝え致しました。
そのデメリットを受け入れた上で各トレーニングや練習をしなければなりません。
中でも「筋トレ」はデメリット部分を考えられていないトレーニングの一つです。
近年では、スポーツ選手の練習として定番化された「ウエイトトレーニング」ですが、この「ウエイトトレーニング」のおかげで筋肉の増加による部分的なエネルギーの発揮量の絶対値は増えて来ました。
その影響もあって高校球児の投手の球速アップは目を見張るものです。
30年前では、高校野球で140km/hなんてスピードボールを投げれば超高校級の扱いを受けていたのにも関わらず、今ではゴロゴロ存在しています。
130kn/hを出せば速球派、135km/hを出せば超高校級、140km/hを越えれば、プロ級と言われていた時代がつい最近でした。
つまり、この数十年で球速のアベレージが5km/h以上あがったことになります。
これらの投手の球速上昇は筋トレによる恩恵であることは否めません。
と、メリット部分だけを見れば「筋トレ」は優秀な練習方法であると思ってしまうかもしれませんが、同時に失っているデメリット部分があることを忘れてはいけません。
>次のページ:野球選手が筋トレすることによるデメリット
ページ: 1 2