野球選手は自分自身で考えないから下手になる
これは決して年長者をないがしろにした方がいいと言っているわけではありません。
過去においてのベストが現在におけるベストではないことがたくさん存在しているということです。
また、一人の選手に当てはまった考え方ややり方が全ての人に当てはまるわけではないので、時代にあった、そして各選手にあった練習方法や考え方を適応しなければ上達することはありません。
各練習の目的を明確にし、その目的を行った練習で本当に達成できるのかを検証しなくてはいけません。
もし変化がない、あるいは下手になっている場合には、昔から言われている常識であろうと、どれだけ有名選手が言っていたことであろうと、その練習に意味はないと現実を直視しなければなりません。
本来は、監督やコーチが選手の様子を観察した上で適切なアドバイスをすべきですが、既に野球界に染まってしまった人間には簡単に常識を打ち破ることはできません。
そのため、各選手が自分自身で考え、検証し、改善を加え続けるしかありません。
さらに、そこから見つけた自分自身の成功法則でさえ成長とともに変化を加えていかなければなりません。
なぜなら、今日の自分と昨日の自分でさえ細胞レベルでは大きな変化があり、それ数か月、数年ともなれば別人と捉えても差し支えがないからです。
つまりは、
野球界単位であれ、個人単位であれ、常に何か新しいチャレンジをしながら検証し続けなければいづれ衰退が始まる
ということです。
では、話を戻してボールを見すぎてはバッティングが悪くなってしまうのであれば、どうすればいいのでしょうか。
一つの方法としては、投手の後ろのバックスクリーンを一度見て見てから構えてみましょう。
すると投手がぼやけて見えると思います。
このぼやけた状態を一度作った上で、投手全体を見ながらボールを待ちます。
これは、いわゆる「周辺視野」と言われているもので、今見ている景色の中にボールが向かってくるという状況を作り出し、残すはタイミングを合わせるだけでバッティングしていく方法です(『ボールをよく見るから打てません~周辺視野の鍛え方~』)。
この方法が良いか悪いかを現在どう感じていたとしても問題ではありません。
それよりも、自分自身で正しいかどうかを検証してみてください。
そして自分に合うなら取り入れ、合わないなら別の方法を探りましょう。
なんであれ、一度は自分で取り入れて周辺視野とは何なのか、自分で考えてみてください。