バッティングが上手くいかない時の最大の処方箋は練習を辞めること

バッティングが上手くいかない時に必死に練習しても空回りするだけ

野球選手は何か上手くいかないことがある時、それをカバーするためにひたすら練習時間を長くとろうとします。

例えば、バッティングがうまく行かないならマシン打撃やティーバッティングを繰り返し、練習が終わっても素振りを行い続けます。

とにかく身体を動かして解決策を見出そうとします。

しかし、

野球とういうスポーツの特性や身体の使い方を考えれば、思ったような結果が出ない時ほど練習を辞めるべき

です。

辞めるというと語弊があるかもしれませんが、少なくとも今やっている練習内容のメニューで無意味なものが必ずあるため何かを削るべきです。

その理由を知るためには、野球というスポーツの試合を一度客観的に捉えていけば見えてきます。

ポジション別に考えてみましょう。

投手が行う試合中の動作で言えば、約10〜15秒に1回のペースで投球をしています。

その間、全力で体を運かす時間は投球の瞬間のわずか1秒ほどです。

捕手は、投手のボールを座った状態で受け、受けたボールを投手に返すという作業が試合中の大半を占めています。

立つ、座るの繰り返しはなんだか地味にきつそうな感じがしますよね。

内野手は、ポジションごとに若干の差はあるものの、打球が飛んでこない限り、自分のポジションから大きく動くことはありません。

体勢で言えば、中腰の状態か、ゆっくり体重移動している時間が大半を占めています。

外野手は、内野手よりも一試合に数えるほどしかボールが飛んできません。

主な動作としては、内野手のカバーリング、もしくはゆっくりポジションを変えたりしているぐらいです。

さて、これらのポジション別の動作を見ていてあることに気づかないでしょうか。

それは、

野球というスポーツは全力でプレーしている瞬間は試合中にほんのわずかしか存在しない

ということです。

そんな特性を持つスポーツであるのに、サッカーやバスケット、ラグビー、ボクシング、テニス、陸上といった競技と同じような体力の付け方をする必要性はありません。

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