身体全体をフルに使ったバッティングとは
それでは、「体全体をフルに使ったバッティング」とは何のことを指しているのでしょうか。
それは、
地面からの力を効率的に、ロスすることなくインパクトの瞬間に伝達することができている状態
のことです。
この時に、今話題の「体幹」が大切な役割を果たしています。
力の伝達を効率的に行うためには「ハブ」として「体幹」が適切に使えていることが重要です(『体幹がなぜ大切か知っていますか? ~体幹はあくまで「ハブ」であるだけ~』)。
ただ「体幹」が適切に使えているとは、「腹筋」や「背筋」が強いという事ではないことを間違えないようにしてください。
あくまで、「体幹」が適切に使えるとは、「中心軸」が安定しているという意味です(『「体幹トレーニング」の「体幹」ってなんのこと? ~本当の「体幹」を鍛える唯一の方法~』)。
足先から入った力が「体幹」で凝縮され、凝縮された力を効率的に(ロスすることなく)四肢に伝達する事ができれば大きなエネルギーを生み出す事ができます。
つまりは「身体全体をフルに使ったバッティング」を実現できていることになります。
ここに記した内容を守ったバッティングができていれば、線の細そうな選手であっても力強い打球や、ホームラン級の飛距離を出すことができます(『ホームランの打ち方』)。