バッティングでゴロばかり打って楽しいですか?
ちなみにこの言葉は、私の社会人時代の恩師から投げかけられた言葉です。
日本代表のコーチやブラジル代表のコーチも兼務した監督だったのですが、小学生にも全く同じ質問を投げかけます。
「ゴロ打って楽しいか?」
私がいた社会人野球チームには9人のレギュラーのうち、6人以上は全日本の経験者でした。
オリンピック経験選手もたくさんいます。
そんな人材を育てた言葉が「ゴロって楽しいか?」というものです。
当時の私のチームは、社会人野球界でも驚異のバッティング力を持っていたチームでした。
相手投手はたまったものではなかったでしょうね。
試合開始とともに5-0ぐらいの感覚で試合開始をするような状態でした。
もし、その当時にいた選手たちが幼少期の頃からこの監督の指導のもと練習していたら・・・と思うと驚きの気持ちとともに残念な気持ちも生まれます。
ゴロをいくら打ってもオーバーフェンスするようなホームランはいつまでも打てません。
ホームランにはホームランの打ち方があります(『ホームランの打ち方』)。
野球で先がなくなったからと言って人生が終わるわけではありません。
むしろ野球をやれる環境にいるだけで幸せ者なんですから、短い野球人生を楽しまないのはもったいなさすぎます。
楽しみながら純粋に野球が上手くなる方法を追及しても良い時代になったのではないでしょうか。